自然現象には不思議なことが多いですが、虹やオーロラや蜃気楼などと違って、太陽は必ず毎日昇っては沈んでいきますし、太陽の昇る方角と沈む方角も、決まっています。
でも、久々に子供や友達に聞かれてみて、「あれ?東から西だっけ?西から東だっけ…??」と、ど忘れしてしまうことはけっこうアルアルです。
というわけで今回は、太陽って東から昇るんだっけ?西から昇るんだっけ?なんて、いつもどちらか分からなくなってしまうという場合の、確実な覚え方をまとめてみました。
太陽はどうやって動くの?
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日々の生活の中で、唯一変わらないのは24時間という時間です。
朝、太陽が昇ってから沈むまで、季節によっては日照時間が違えど、24時間の中で繰り返されています。
「東の空から太陽が昇り、西の空に沈んでいく」これが基本ですが、それは、地球に住んでいる私たちサイドからの見方ですよね。
昇って沈んでいくと見られる太陽は、実際には動いてはいないわけです。私たちの住む地球が、自転しながら太陽の周りをまわっています。
この自転の向きと太陽に対しての地軸の傾きの関係から、だいたい全ての地域で「太陽は東から上って西に沈む」ようにみえているだけなのです。
▼この動画をご覧いただくと分かりやすいかも♪
太陽がどうやって動くの?というよりは、地球の自転の向きを意識すると、分かりやすいかもしれません。
太陽の昇る方向覚え方のコツ
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太陽が動いているわけではない、ということは頭ではわかっていますが、実際地球が動いていると感じている人はいないでしょう。
だからこそ、太陽ってどっちの方向から昇るんだっけ…とあやふやになってしまうのですよね。
アニメソングで覚える!
昔のテレビ放送のあったギャグアニメ「天才バカボン」という番組のオープニングで『西から昇ったおひさまが、東に沈む…』というフレーズがありました。
当時の子供は「それが間違いだから、その反対」という覚え方をしていたようです。
その時に流行っていたので、ある程度の年齢層より上の人は、きっとそのフレーズを口ずさむでしょう。
漢字で覚える!
そのフレーズを知らない世代だと、『東』という漢字から覚えるというパターンがあります。
東という漢字は、木に日が掛かっているように見えるから、日の出を表しているという由来があるそうです。
では西は?などと考えずに、どちらか一方をしっかり覚えておけば、ごちゃまぜにならないと思いますよ。
太陽の昇る方角はいつも同じじゃない!?
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ちなみに、太陽の昇る方向は東であるとしっかり意識してみたものの、実は季節によって太陽の方角が変わるって、ご存知でしたか?
もちろん、春は東から昇る太陽も、夏は北からになります!なんてことではありません。東から昇って西に沈むのに変わりはありません。
季節に関係なく、太陽は東の方角から昇りますが、日本で兵庫県の明石市を例に挙げてみると、
15時の太陽の方角は、
6月22日は南から西へ86度なのに、9月22日は南から西へ62度、さらに12月22日は南から西へ43度になるのです。
これは、地球の自転の問題ではなく、太陽の周りをまわる公転の影響があるからです。
公転の影響で、四季があるわけですが、季節によって、影の濃さが違いますし、部屋への光の入り方は変わってきますよね。太陽の高さが季節によって変わっている証拠です。
数字で見ると若干の差ではありますが、四季をしっかり感じられる日本だからこその変化かもしれませんね。
おわりに
子供が小さい頃は、夕方散歩にでることがありました。「夕日が大きいね」とか、「おひさまバイバイ!また明日ね」なんて、おしゃべりしていました。
お正月には日の出を見たりして、昇ったり沈んだりする太陽を当たり前のように感じていました。
子供が学校で理科の勉強をするようになると、おきまりのように「東ってどっち?」「夕焼けは西の空なの?」などという質問責めをされましたね。
現在地から方角がぱっと出てこなくても、太陽の昇る方角と沈む方角さえ把握しておけば、四方角も分かりやすいと思います♪
自分の一番覚えやすいものでしっかり身に着けておきましょう。