子供が、熱だけが続いているけどなんだか元気みたいだし、何の症状なんだろう?なんて状況になったお母さんは多いのではないでしょうか。風邪は「万病のもと」というように、大丈夫だと思っても、放っておくと怖いものですよね。
特に小さい子供は、自分の調子の悪い部分をうまく伝えることができないことが多いです。なので今回は、子供が元気だけど、熱だけが続くなんていう時の対処法やお風呂の入り方について紹介したいと思います。
熱の原因について
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赤ちゃんは生まれて6か月目までは、体内の抗体により守られているため、熱を出したりすることはあまりありません。
6か月を過ぎたころから、体内の抗体は自分で戦うシステムになるので、発熱物質を作り出し、外部からのウイルスをやっつけようと、熱を出すことも多くなります。
人間の体は、たとえ子供でも本当によくできているので、発熱は『体が病原体の侵入を防ぐ為に戦っている』といえます。
高熱が続いていても、元気であれば慌てる必要がないのです。
熱の原因がどういったところにあるか、また、熱以外の症状のほうに注意する必要があります。
熱が高いと心配になるのは当然ですが、熱だけで脳に障害がおこることはありません。
もし脳や神経に障害がおこるときは、熱以外に吐き気やけいれん、意識障害などの症状が現れます。
その時は、迷わずすぐに受診しましょう。
感染症の場合は
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咳や鼻水、あるいはのどの痛みなどとともに発熱があるときは、一般的な風邪の症状と思われます。
安静にして、わきの下や関節部分などを冷やすようにして、しっかり水分補給をするようにしましょう。
また、ウイルス感染で発熱を伴うものもあります。
- 突発性発疹
- はしか
- おたふくかぜ
- 水疱瘡
- インフルエンザ
こういった感染症は、予防接種である程度ふせぐことができます。
- アデノウイルス
- ヘルパンギーナ
- 溶連菌感染症
こういった感染症は、予防接種がないので、発熱に伴いそれぞれの症状が出ているときは、周りの人に感染してしまう可能性もありますから、速やかに受診したほうが良いです。
熱があってもお風呂は大丈夫?
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小さい子供は、エネルギーを有り余らせてしまうこともしばしばあるため、興奮しただけでも体温が上がってしまうこともあります。
体温も個人差があるものなので、わが子の平熱というものを日ごろから把握していると、発熱しているのかという目安がつけやすいでしょう。
熱を出すと、それだけ汗もかくことになりますから、お風呂に入ってさっぱりさせてあげることも大切になります。
昔は熱があるときは、お風呂には入れずに、温かくして休養するということが一般的でしたが、最近では、体を温めることで免疫力が高まると言われているので、お風呂に入ることを推奨することも多いようです。
ただし、注意点がいくつかあります。
- 熱が38度以上の時は控える
- 体調が悪そうなときは控える
たとえ38度の熱があっても、元気で食欲もあるという場合に限り、入れてあげてください。
その時も、脱衣所やお部屋は暖かくしておいたほうが良いので、夜よりも昼間に入れてあげたほうがいいかもしれませんね。
肌着一枚着させてから、ほてりを冷まして、そのあとにパジャマを着るようにしましょう。お風呂の後に汗をかいてしまうと、冷えてしまい逆効果になりかねません。
さっぱりするお風呂ですが、体力を消耗することになりますから、上がったら水分補給はしっかりしましょう。
おわりに
子供は本当に、いつ熱が出るかわかりません。もちろん、風邪をひいてしまうような環境であったと、大人が自覚していればすぐに対処できますが、遊びに夢中で、子供自身が発熱に気が付かないなんてこともよくあります。
さっきまで元気だったのに、顔を真っ赤にしていたなんて時も、やはり慌てず、それ以外の症状が特になければ、自宅で様子をみても大丈夫だと思いますよ。
「まだ熱が続いているから、とりあえず明日は病院に連れて行こう…」なんて計画していても、翌日にすっかり熱が下がって元気復活なんていうこともざらですから。