月は何かしら力があって、神秘的な感じがしますよね。水晶を清水に浸し、月光にかざすと石の力が強くなるといわれることもあって、不思議な力があるような気がします。
私たちから見る月の様子は、いつも表情が同じように見えます。本当のところ、月の表面はどのようになっているのでしょうか。そして裏側はどうなっているのか、少し調べていきましょう。
月の様子について
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月は、自転しながら地球の周りを廻っています。地球もまた自転しながら公転しているため、地球の「影」に月が重なった時、三日月の形に見えたり、また満月になったりします。しかし、月の公転と自転の周期が同じことから、私たちが見る月の表面はいつも同じです。
満月の夜、月を見上げるとウサギが餅つきをしているように見えたり、バケツを運んでいる少女にも見えたりすると思います。かぐや姫も月から迎えが来て、帰っていく結末のお話。何とも不思議な世界に引き込まれそうになります。
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画像は月の様子です。よく見ると、真ん丸ではないですね。ぼこぼこ、とした感じです。大小のクレーターが見えます。この月が地球の上から見たら、「ウサギの餅つき」に見えるのでしょうか。皆さんは、どう想像しますか?
月の表面と裏側はどうなってる?
月の表面はレゴリスというとてもきめ細かい粒子や砕けた岩に覆われています。その理由は、隕石の衝突により、月にある岩石鉱物が粉砕したためです。その他に、火山活動による溶けた土などから出来ています。
一方、月の裏側はどのようになっているのでしょう。見ることが出来るのでしょうか?残念ながら、月の公転と自転の周期が同じことから、地球からは月の裏面を見ることはできません。
月の裏側は表面とほぼ同じですが、表面よりクレーターが多いことが分かっています。クレーターとは、丸い穴の事です。月には大気がなく、隕石が消滅することもなく直撃します。隕石が衝突したときに、クレーターが出来るのです。
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また、月には磁場がないので、様々な影響を直接受けてしまいます。
月の温度は何度?
大気や水がある地球は、温度が急激に変化することはなく、昼間も夜間も異常に高くなったり低くなったりすることはそうありません。月は地球と反対の環境で、真空に近い環境になっています。そのため、月の表面の温度は赤道付近で摂氏120度、夜間では摂氏-170度まで下がります。
月の公転周期は、約27.3日です。自転と公転の周期は同じなので、昼間の周期も夜間の周期も同じ27.3日になります。この長い周期のために、昼は温度が上がり続け、夜は下がり続けます。
おわりに
月は、様々な表情を見ることが出来ます。月が地球に最接近するため、巨大に見える「スーパームーン」、1季節に何度か満月になる時、その3番目に見ることが出来る「ブルームーン」、夏の夜に現れる「ストロベリームーン」。
こんな月を見たら、何か起こるのではないかと思わずにはいられませんよね。地球にも少なからず影響を及ぼす「月」。表面の温度や、裏側は見ることが出来ない等、色々なことがわかりました。今夜からは、毎晩空を見上げて観察してみましょう。何か、新しいことが発見できるかもしれませんね。