今年の夏は、例年に比べ、日中に体温以上の気温が続くことも多いですよね。天気予報の熱中症注意のマークを見ない日がないくらいです。
子供たちが夏休みはいる前、梅雨明けあたりに、「そういえば、○○さんから、暑中見舞いのはがきをいただいていたな…返事を出したっけ?」なんてこと、ありませんか?
暑中見舞いをいただいても、すぐに返信しないとき、書き方や時期にも注意が必要なことがあるの、知っていましたか?
また、暑中見舞いの出す時期に関しては、諸説ありますが、残暑見舞いは、はっきりとした期間が決まっているのです。
今回は、できれば、大人のマナーとして、知っておきたい残暑見舞いを出す時期はいつまで? 書き方はあるの? といった豆知識から、役に立つ文例までを簡単にまとめてみました。
残暑見舞いの期間
一般的に暑中見舞いを出すことが多いですよね。暑中見舞いの場合、立秋までに出すという決まりがありますが、いつからとなると、7月初旬の小暑や、土用の日前後、あるいは梅雨明けあたりになっています。
本格的に、暑くなってきたと感じることができれば、だいたいそのあたり…くらいで出しても、マナー違反にはなりません。
一方、残暑見舞いの方は、きっちりと、出して良い期間が定められています。
立秋以降から8月31日までです。
立秋は毎年微妙にずれることがありますから、カレンダーなどで確認しておくと良いでしょう。
書き方と文例
出典:insatsusozai.net
残暑見舞いと言っても、堅苦しく考えることはありません。長い手紙文ではないので、はがきにきれいに収まる範囲で、次の内容が入っていればOKです。
- 残暑見舞いのあいさつ
- 季節のあいさつ
- 差出人の近況報告
- 先方の健康を気遣う言葉
- 日付(ただし、日にちは入れない)
以上を踏まえて、いくつか例文をあげておきます。
残暑見舞い例文1
立秋とはいえ、まだ暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
おかげさまで、私どもも皆、元気で過ごしております。
夏の疲れが出るのもこれからと申します。どうか、○○様もご自愛ください。
平成二八年 晩夏
残暑見舞い例文2
残暑なお厳しき折から、お健やかにお過ごしでしょうか。
先日は大変お世話になりました。家族ともども楽しい時間を過ごすことができ、本当に感謝しております。
暑さはまだまだ続くようですので、くれぐれもご自愛ください。
平成二八年 立秋
残暑見舞い例文3
朝夕は過ごしやすく、秋の訪れを感じられるようになってまいりました。その後皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
このたびは残暑お見舞いいただき、ありがとうございました。
おかげさまで、こちらは家族みな元気で過ごしております。
夏の疲れが出やすい頃ですので、○○様もどうかご自愛の上お過ごしください。
平成二八年 立秋
季節感のあるイラストの入ったはがきを使用するのも、気持ちがこもっているようで喜ばれますよ。
おわりに
私の小さいころは、今のようにインターネット環境が整っていませんでした。ですから、「かもめーる」などのように、年賀状以外でくじ付きはがきを、夏休み中に会えない友達に出すことは、とても楽しみなことでした。
今でこそ、頻繁に連絡を取り合うことはできますが、会えない期間があることで、相手のことを想いやったり、今度会ったら、こんなことや、あんなこと話そうかな…なんて、楽しい妄想を繰り広げてきたかもしれません。
指でぽとちぽちと、会話するより、はがきという限られたスペースに、思いを託すということ。それは、もしかしたら、とっても幸せな時代を過ごしていたのかもしれないなんて、改めて子供にも伝えたいなと思いました。