彼岸花は、お彼岸の頃(9月中旬ごろ)に咲く花です。目を引く赤い華やかな花ですが、実は、白や黄色などもあり、それぞれの色で花言葉が違っていて、人に与える印象も変わってきます。
土手などに群生して生えている彼岸花を見ると、何だか寂しげで、怖い感じがするのは私だけではないでしょう。そんな彼岸花ですが、本当はどうなのでしょうか?今回は、彼岸花の名の由来や色別の花言葉、恐怖の噂の真相などを調べてみました!
彼岸花の名の由来とは
彼岸花の名の由来には2つあると言われています。まず、1つ目ですが「彼岸の頃に咲く」ことからという説です。2つ目は、飢饉の時の食料として食べられていた頃もあり、球根には毒があるので「死(彼岸)」をイメージして彼岸花と呼ぶようになったという説です。
彼岸花は、別名「曼珠沙華」ですが、これは「天空の赤い花」という意味であり、法華経から名付けられたようです。曼珠沙華は、サンスクリット語で「天上に咲く赤い花」という意味があり、良い事がある前兆とも言われています。
彼岸花の色別花言葉
赤の彼岸花
「情熱」「再会」「想うはあなた一人」「あきらめ」「悲しい思い出」などです。寂しげな花言葉が多いのは、彼岸花が墓場によく咲いていた事から連想されたのではないかと言われています。
出典:www.enjoytokyo.jp
白の彼岸花
「想うはあなた」「また会う日を楽しみに」赤い彼岸花よりも花言葉の数が少ないです。この品種は極稀に咲く花なので、少ないのかもしれません。赤い彼岸花よりもはかなげな印象ですね。
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黄色の彼岸花
「悲しい思い出」「深い思いやり」「追想」です。黄色の彼岸花は、「鐘馗水仙ショウキズイセン」と呼ばれ、黄色の花びらが美しく、切り花としても人気があります。見た目は明るく華やかですが、花言葉はやはり、少し寂しい感じです。
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彼岸花にまつわる恐怖の噂
出典:blog.livedoor.jp
彼岸花には暗いイメージが付いて回ります。不吉な花、恐怖の花などと言われることもあります。「彼岸花をさわると手が腐る」「彼岸花を摘むと死人が出る」「彼岸花を持ち帰ると火事になる」こんな迷信があります。
彼岸花をさわると手が腐る
これは、彼岸花には毒がある事から子供にさわらせないようにするための迷信と言われています。子供を彼岸花から遠ざけるためでしょうか。
彼岸花を摘むと死人が出る
これは昔、土葬だった頃に遺体をモグラに食べられない様にする為に、墓の付近に彼岸花を植えたのですが、花を摘んで死体を掘り起こす事が無いようにこんな迷信が出来たようです。
彼岸花を持ち帰ると火事になる
これは、単に見た目から来ているようです。真っ赤な彼岸花から火を連想したのではないでしょうか?火事と彼岸花の因果関係はありません。
出典:buzzall.jp
彼岸の頃に咲くことと咲く場所、見た目が一緒になって、彼岸花を不吉なものとしてイメージしてしまったのでしょう。「死人花」「地獄花」などとも呼ばれているので、「死」と強く結びついてしまったようです。
実際は、「曼珠沙華」の様な縁起の良い由来もあるので、毛嫌いすることはないのかなぁと思います。良い事がある前兆なんて素敵ですよね!
おわりに
私は、彼岸花が昔から結構好きです。怖いイメージと、すっと立っている真っ赤な花が凛としていて「綺麗だなー」と思えます。毒がある花なので、摘もうとか飾ろうとか、あまり思いませんでしたが、花屋さんで見かけたら買ってみたいなぁと思いました。
彼岸花は、花言葉も素敵だし、1本でも、存在感があり絵になる花です。今年は彼岸の頃にでも活けてみたいです!!