冬支度と言えば、衣替えや大掃除というイメージは強いですよね。
雪国の人々であれば、車も冬支度が必要になってくる季節が11月下旬からではないでしょうか。
それが、スタッドレスタイヤです。
雪国では夏タイヤからスタッドレスタイヤに履き替えるのは、ごく当たり前の冬支度ですが、それほど雪が降らない地域でも、ここ数年の大雪には戸惑うことが多いのでは?
もう、雪国地方だけでなく、冬になったらスタッドレスタイヤを用意したほうが良くなりつつありますよね。
今回は、そんなスタッドレスタイヤについて、まとめてみました。
スタッドレスタイヤって、どのくらいの年数走れば寿命がくる? また、何キロ走ると寿命がくる? 長持ちさせる方法はあるの? など、購入する前に参考にしていただければと思います!
スタッドレスタイヤとは?
まず、スタッドレスタイヤとは、冬場の雪道に対応したものです。その昔はタイヤに鋲を打ったスパイクタイヤが主流でしたが、アスファルトを削り、雪解け後の環境問題があったため、それに代わるものとして、誕生しました。
夏タイヤよりゴムの材質が柔らかく、溝の形状も深くなっているため、雪道も滑りにくくなっています。
スタッドレスタイヤの年数と寿命
実際にスタッドレスタイヤを装着するのは冬場の4~5か月ほどになります。人によっては、1度履き替えたら面倒なので、オールシーズンスタッドレスタイヤにして1年ほどで終わりにしてしまう人もいます。
ただ、冬場だけ使用する場合は、一応の目安が3年と言われています。
タイヤショップでも、目安は3年と謳っているところは多いようですが、雪道を走る回数、オフシーズンの保管方法など、ライフスタイルによって一概に言えないのが実情です。
スタッドレスタイヤの走行距離と寿命
では、走行距離からは寿命が分かるのでしょうか?
これに関しては、残念ながら運転の仕方や環境で変わってきてしまうので、「何キロ走ったら交換です」ということは、ショップでもお伝えできていないようです。
やはり年数のほうが目安にはなるようですが、購入して2年目は一度も使わなかったから、あと2年は大丈夫!というわけにはいきません。
スタッドレスタイヤを長持ちさせるには?
使用期間3年は、目安になりますが、一番良いのは、オンシーズンになる前に、スタッドレスタイヤの寿命を自分でチェックすることが一番大切です。
セルフチェックの方法として、
- タイヤにある溝が、新品購入時の半分以下になったら替え時
- タイヤの表面を押して、夏タイヤより硬いなら替え時
劣化したスタッドレスタイヤで運転することは、無用な事故を引き起こしかねないほど危険行為であるということは、忘れないでください!
少しでも長持ちさせたいというときは、以下のポイントに気をつけてみては?
- タイヤのゴムの劣化を防ぐために、しっかり洗浄・乾燥すること
- 直射日光を避けて、風通しの良いところで保存する
- タイヤの置き方にも注意!ホイールとセットの時は空気圧を減らして横置きに。ホイールと別にする時は縦置きにすることをお勧めします。
おわりに
最近は、雪国ではない地方でも、冬にびっくりするくらいの大雪が降ることがありますよね。
夏も冬も異常気象の影響を受けているような気がします。
そういえば、一昔前に、天気予報で『明日は大雪の恐れがあります』と言われ、慌ててスタッドレスタイヤを購入したことがあります。
にわかスタッドレスタイヤユーザーが、こぞって購入しにきており、完了するまで半日近くかかったことがありました。でも、結局翌日はそれほど降雪量も多くなく、「なんだよ~」と思ったものです。
ただ、最近は気象衛星の性能もはるかに良くなってきており、天気予報が当たる確率はぐんと高くなっています。
最近の異常気象と、天気予報を合わせても、やはりどの地方でもスタッドレスタイヤは必要になるなと思います。