今日は、時の記念日とはどんな日なのか。また、子供向けに分かりやすく簡単に説明ができる由来についてご説明していきたいと思います。
大人になると、時間が過ぎていくのって、あっという間だと感じますが、誰にでも平等にあるはずの『24時間』なのに、その感覚に違いが出るというのは、本当に不思議ですよね。
だからこそ、時間を大切にしなくてはいけないという思いは誰にでもあると思います。同じ24時間なら、いつでも幸せにあふれた気持ちで過ごしてみても良いのではないでしょうか?
小さい頃から、時間の大切さを意識することは難しいかもしれませんが、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では、この季節になると、「時の記念日」で、時間の大切さを考えるための課題が幼稚園や学校から出されることがありますよね。
そんな時に、本記事をぜひご活用いただければと思います。
時の記念日とは?
「時の記念日」というのが制定されているのをご存知ですか?
特に祝日になっているわけではないので、あまり意識することがないかもしれません。
「時の記念日」が日本で制定されたのは、今から100年近く前の、1920年のことです。
生活改善同盟会という団体によって、「時間を大切にしましょう」という思いから生まれた記念日なのです。
時の記念日はいつ?
時の記念日が制定された日は、6月10日です。
1920年に制定をするよう、生活改善同盟が提唱したのには、世界の先進国のように、『時間を守ることで、よりよい生活を送ろう』という思いがあったようです。
ちなみに、なぜ6月10日なのかというと、671年に日本で初めて水時計というものが作られ、それに合わせて、太鼓や鐘で時を知らせたのがその日だったからです。
時の記念日には何をする?
では、実際、小さなお子さんがいる家庭では、時の記念日にどうやって過ごすのがよいでしょう?
時間について意識してみる
毎日、幼稚園や小学校に行くとき、必ず「何時に起きて、何時に家を出るのか」など、時間と共に生活しています。
もちろん、幼稚園や学校がお休みの時でも、規則正しく生活するには、時間は不可欠な存在になります。
時間が分かるからこその大切さなどを話し合ってみてはいかがでしょうか。
時計について学んでみる
幼稚園生や小学校低学年であれば、まだ時計の見方が分からないことも多いかもしれません。せっかくなので、親子で長針や短針のあるアナログな時計の見方を一緒に勉強してみるのもよいですね。
ただ、小さなお子さんでも、興味を持ってくれるように、一緒に工作で紙の時計を作ってみたり、絵で描いてみたりする方が楽しめるでしょう。
休日にはなっていない「時の記念日」ですが、お子さんたちには、「時間を大切にする」と同時に、だからこそ「今を一生懸命生きる」大切さを、しっかり伝えてあげることが一番だと思います。
今という時間は、本当に二度と戻ってこないのですから。
おわりに
ミヒャエル・エンデの「モモ」を読んだことがありますか?世界的に有名な児童書なので、タイトルくらいは知っているという人も多いと思います。
私も子供の頃は読んだことがなく、自分の子供にも読み聞かせをしたこともありませんでした。
でも、数年前、何気なく手に取り、『長い間読まれ続けている名作なんだから、一度は読んでおくか…』という気になり、一気に読破しました。
これ、基本は時間の使い方を読者に問う内容でした。書き口調は児童文学ですが、忙しさを言い訳にしている大人こそ、読むか読み返すべきだと思ってしまいました!
今年は時の記念日に、改めて時間の大切さなどを家族で話し合ってみてはいかがでしょうか!