月の表面がウサギの形に見えるのは、クレーターの模様ってこと、大人は知っていますよね。
夏休みに、子供たちと夜空を見上げた時に、夢を持たせつつも、月のことにもっと興味がわくような話ができればいいと思いませんか?!
そこで、今回は、月の表面のクレーターについて、まとめてみました。クレーターの模様とともに、月の表面積など、へえ!と思える話題満載ですよ!
月の表面はなぜウサギ?
出典:4.bp.blogspot.com
日本では、昔から、『月にはウサギがいて、お餅つきをしている』なんて言われていますよね。小さいころからそう言われてきたので、まんまるな月を見ると、ついついウサギだと思ってしまいますよね。
元々はインドの神話から来ているのですが、世界の他の国々でも、この神話がルーツになっていると思いますか?
実は、月の表面の模様をウサギに例えている国のほかに、様々な見方をしている国もたくさんあります。
- 南ヨーロッパ/大きなカニのハサミ
- 北ヨーロッパ/読書するおばあさん
- 東ヨーロッパ/横向きの女の人
など、他にも、様々な例があります。
天体観測用の望遠鏡がない時代では、クレーターがそういった模様に見えるということがわからないので、それぞれ想像力を働かせて、月にロマンを見出していたのかもしれませんね。
そもそもクレーターって何?
今は科学の進歩により、月の表面の模様はクレーターであるとわかっていますよね。では、クレーターとは一体何なのでしょう?
私たちから見える月は、丸くて明るいものです。でも、実際の地形はなだらかではなく、たくさんのくぼみがあり、起伏の激しいものです。
隕石が落ちてできた、あるいは火山によってできたと言われているとくぼみのことを、一般的に『クレーター』と呼んでいます。
クレーターの語源は「杯(カップ)」からきています。月面には山脈と呼ばれる部分もありますが、それはクレーターとは呼ばないので、削られるようにくぼんだ部分を指します。
クレーターの大きさは様々ですが、直径1km以上のクレーターは、なんと30万個あると言われています。
月の表面積は?
出典:www.spaceanswers.com
晴れている夜は、月がきれいに見えますよね。地球からは38万km離れているので、実際どのくらいの大きさか、想像がつきますか?
月の直径は約3476kmなので、表面積はおよそ3796平方kmあると言われています。
これは、アフリカ大陸とオーストラリアの面積を合わせた数値と同じくらいです。
また、太陽の光が月に届いている昼間の表面温度は100℃から125℃前後になりますが、太陽の光が届かない夜の表面温度は、なんとマイナス160℃から233℃まで下がると言いますから、1日の寒暖差は想像以上ですね。
おわりに
子供のころから、月を眺めるのが好きでした。太陽の形は変わらないのに(直視するのはなかなか難しいですが)月は、その形を毎日変えているので、三日月の時、あのウサギはどうしているのかな?と不思議に思っていた記憶があります。
月の満ち欠けの勉強を学校で教わって、理論は分かっていても、それでも、お月様自体が形を変えているように思えてなりませんでした。
満月の時は、時々スーパームーンと呼ばれる巨大な月に見える時がありますが、肉眼でみても、クレーターがわかるときは、なんだかとてもロマンを感じてしまいます。
秋にかけては、夜が長くなる分、家族でゆっくり月を眺めてみてはいかがでしょうか。