すっかり定着してきた「妊活」。メディアや雑誌で話題になったのをきっかけに、食生活の改善や、葉酸の摂取など、妊娠しやすい身体を作るためにできることをやり始めた女性も少なくないと思います。
赤ちゃんがほしい!と思ったら都合よく妊娠できればいいですが、そう上手く行きません。でも女性の身体では、「月経」を軸に一定の周期で生理的な変化が起こっていて、その中で妊娠しやすい日が誰にでも訪れていているのです。
今日は1ヶ月に一度来るその日と身体のリズムについて学びましょう。
妊娠のいろは!
出典:blog.kindara.com
妊娠しやすくなる日とは?!
妊娠の可能性が最も高くなるのは、「排卵日」です。規則的な生理28日周期の場合、月経周期の最終日から14日前後起算した日を指します。
排卵日とは、ホルモンの分泌により成熟した卵子が卵巣から卵管へ排出される日のこと。そのタイミングで精子と卵子が女性の体内で結合すると、妊娠が成立します。
妊娠する確率は!?
一般的に排卵日を予想して健康な男女が性交渉を行い受精卵として子宮に着床する確率は、20代で約30%・30代で約20%・35歳で約10%と、年を重ねる毎に確率が低下する傾向にあります。
その理由は、年齢と共に卵子も老化するためです。卵子は生まれた時から体の中に存在し、新たに作られることがないため、年齢が上昇するにつれて老化し、数も減っていってしまうのです。
排卵日の計算方法
排卵日を正確に予測したい場合は、きちんと計算することです。但し、月経周期が不規則な女性は、日数での算出が難しいため「福さん式」をお勧めします。是非参考にしてください。
オギノ式
1924年に発表された理論で、次の月経がはじまる前日(月経周期の最終日)から逆算して15日目を排卵日と予測する方法です。
例えば、次の生理が7月30日から始まる場合、前日の7月29日から15日目を逆算し、7月15日が排卵日です。
福さん式
元助産婦の方が考案・ネット上で公開した、子宮口・オリモノの状態を自分自身で内診し、排卵日を特定する方法です。
オリモノは子宮口周辺から採取して色や粘り気をみるので、膣から外に出たものでチェックしないよう注意してください。
子宮口は、月経終了後から排卵日に向け少しづつ開いて行き、触診した感じも固めの状態から耳たぶ程度まで柔らかくなります。
またオリモノは、月経直後は白くさらっとしていますが、徐々に透明へと変化し、排卵日には透明のゼリー状のものが10センチ前後まで伸びるようになります。
初めは子宮口の場所がよく分からなかったり、自分で触診することに抵抗がありますが、次第に慣れて行くでしょう。
おわりに
体の構造上いくら排卵日があるとはいえ、赤ちゃんは神様の授かり物されるだけあって何とも言えませんが、なかなか妊娠しない!と感じているカップルは、「排卵日」に着眼してください。
出典:www.parenting.com
また、排卵日の算出と並行してお勧めするのが、基礎体温です。朝目覚めた時に舌下の体温を測る専用の体温計が販売されていますので「排卵日」をより正確なものとするためにも利用するといいですね。
排卵日は年に12回しかありません。またタイミングを逃してしまうと次まで1ヶ月来ません。排卵日を計算して管理してくれるアプリもあるので、うまく活用して大切な1日を逃さないようにしましょう。