今年の夏は全国的にも暑く、早く秋にならないかな~と思っている人が多いのではないかと思います。日中の暑さも徐々にではありますが、ピークは過ぎていますので、陽が沈むころには、秋の虫の声も聞こえてくるころですよね。
秋と言えば、食欲やスポーツを思い浮かべることもありますが、街中の広告やテレビCMでも「月見」なんてキーワードを目にすることが多くなると、季節感がぐんと増しませんか?
お月さまは秋という季節に似合います。特に大きなイベントがあるわけではありませんが、お月見は風流な日本文化というイメージはありますよね。
お月さまは、世界で1つだけですが、同じ時期にやはりお月さまを愛でる文化がある国が、お隣の中国です。
中国では、「中秋節」といわれており、秋のイベントになっているようですよ。
同じ月に秋という季節を感じる、中国の中秋節とはどんなものでしょう?ちょっと興味があるので、2016年の中秋節の日はいつなのか?由来や歴史について調べてみました!
中秋節とは?
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お隣中国でも、日本と同じように祝日があります。中でも「春節」、「元宵節」「端午節」そして「中秋節」が四大伝統祭りと言われているものです。
中秋節は、旧暦の8月15日にあたるので、これって、日本の中秋の名月であるお月見と同じ日になるんですよ。
ちなみに、2016年の中秋節は9月15日になります。中国では15日から17日までが祝日として連休になっています。
日本でも、中秋の名月にあたる日は、満月になるので、古の頃から、五穀豊穣を祈願してきたと言われています。
中国の中秋節も、別名「団円節」と呼ばれています。団円とは「すべてがめでたく収まる結末」「欠けることなく完璧である」という意味があります。
満月のお月さまは、日本のみならず、中国でも「完璧」「円満」の象徴ととらえ、一家団欒するとても大切な日とされています。
中秋節にはどんなお祝いをするの?
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広い中国の中でも、月を愛でる思いは一緒ですが、各地の風習によって、楽しみ方はいろいろあるようです。
一番ポピュラーなのは、一家団欒で食事をすることです。その時は満月にちなんで、丸い円卓を囲んで丸いお皿で食事をとるそうです。
食後は庭で秋の果物などを楽しみながら、お月見をするようなので、日本のお月見と共通することが多いですよね。
また、香港のほうでは、幻想的なランタンフェスティバルを行うところもあります。満月の夜空に、色とりどりにランタンが優雅に舞う姿は、中国ならではと言えます。
中秋節に食べる「月餅」とは?
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また、中秋節と言えば「月餅」です。満月に見立てた丸い月餅を家族みんなで分け合って食べることで、円満な家庭が続きますようにという願いがこめられているのでしょう。
日本のお月見団子ととっても似ていますね。
中国では、この季節に、お世話になった人や親しい人に月餅を贈る習慣があるようです。
日本でも中華街などがある地方には、中秋月餅といわれる普段とは違う期間限定の月餅があるようなので、今年はお月見団子とともに、中秋月餅を味わってみてはいかがでしょうか?
おわりに
子供のころ、横浜にいる親戚が、月餅を送ってきてくれたことがありました。今思い返せば、中秋節の季節だったのでしょう。
日本の最中やお饅頭といった食べ物とは違って、黒い餡子のなかには、木の実を感じる触感やボリュームのある美味しさに、本当に魅了されました。
それ以来、月餅は私の中のベストオブスイーツになっていました。めったに食べることができませんでしたが、今はコンビニでも月餅もどきのミニサイズが手軽に買えますよね。
それでも、やはり本場の月餅は時々無性に食べたくなります。今年はススキのオバナ飾って、お月見団子と共に月餅を食べようかなと思います。
遠く離れた中国の方々も、同じ月を見ているんだなという思いを感じながら!