引き続き、理科の自由研究の題材に困っている中学生や親御さんに向けて、1日で簡単にできてしまう実験のテーマを紹介したいと思います。そろそろ焦り出す時期かと思いますが、この記事を参考にしてくださいね。
今回は物理の実験で、コマに色紙でさまざまな配色をして、回した時の色の見え方の違いを調べます。
実験は簡単にできますし、比較して行う実験の種類が多いです。ということは、表にまとめたり、いろんな考察したりできて、レポートに書く内容もたくさんありますから、レポートが苦手というお子さんにもオススメできますよ。
コマを作る作業だけちょっと複雑なので、作図が苦手な子、手先が不器用な子はお家の方が見守ってあげるといいでしょう。
難易度:★★☆☆☆
色が変わるコマの実験
用意するもの
・鉛筆
・黒マジックペン
・青・赤・緑の折り紙
・コンパス
・定規
・分度器(三角定規でも可)
・消しゴム
・はさみ
・カッターナイフ
・のり
・セロハンテープ
・CD
・ビー玉
CDはデータが壊れてしまう可能性があるため、聴き飽きたものやデータを機器に移し終えたものを使うようにしてください。
STEP1. コマを作る
この実験では、コマにさまざまなパターンを乗せて見え方を調べます。まずはコマを作りましょう。
CDの表にビー玉を乗せ、テープで固定します。このビー玉を軸にしてコマを回す仕組みです。
STEP2.パターンを作る
コマに乗せるパターンは全部で10種類あります。まずは、その台紙を準備しましょう。画用紙にコンパスを使って半径6cmの円を10個描いて切り取った後、それぞれの円の内部に分度器や三角定規を使って中心角60°のおうぎ形6つに分ける線を鉛筆で薄く下書きしておきます。
後の作業で失敗したときのために1~2個多めに作っておくことをオススメします。
・半径6cmの円を10個描いて切り取る
・切り取った円に、6等分の線を薄くつける
次に、台紙に乗せる折り紙を用意します。
青い紙は、半径6cm・中心角60°のおうぎ形を7枚、半径6cm・半円を2枚、半径6cmの全円を1枚コンパスと分度器(または三角定規)、鉛筆を使って下書きし、その形にはさみで切り取ってください。
赤と緑の紙は、それぞれ半径6cm・中心角60°のおうぎ形を1枚ずつ用意します。
この形の紙を・・・
・青い紙は7枚
・赤い紙は1枚
・緑の紙は1枚
・青い半径6cmの半円を2枚
・青い半径6cmの全円を1枚
それぞれ用意が出来たら、次に進みましょう。ただ、これから紹介する台紙に折り紙を貼りつける作業は、ちょっと複雑です。一度よく読んで理解した後、再度確認しながら作業を進めることをおすすめします。
今後10個のパターンを、ア.~コ.の片仮名の記号で呼ぶことにします。
まずは、ア.を作ります。台紙の下書きの線に沿って、青・赤・緑の60°のおうぎ形を1つ飛ばしに1枚ずつのりで貼ります。(1)
のりが乾いたら、青の部分には半径3cm、赤の部分には半径5cm、緑の部分には半径4cmの弧をコンパスで描く。(2)
そうしたら、その線をマジックで太くなぞります。(3)
イ.には、1か所に60°のおうぎ形を貼り、先ほどと同様の方法で向かい合う位置に半径4cmの弧を描きます。同様にして、図の通りウ.~コ.のパターンも作ってください。
そして、全てのパターンの台紙上の下書き線を消しゴムで消し、中心にコンパスで半径1.5cmの円を描き、カッターナイフで切り取りましょう。この切り取った部分に軸のビー玉がはまります。安全には気を付けてくださいね。
※のりが乾いてから切り取ってくださいね。
STEP3.黒い線の見え方を調べる
さあ、いよいよ実験ですよ。まずは3色のア.のパターンをCDのコマに乗せて端をテープで軽く留めます。右回転、左回転と回してみて、黒い線がどんな色に見えたかよく観察し、記録しましょう。
次に、イ.~キ.の6つのパターンもア.同様に回して観察します。この6つは、青が1か所だけに入っているという共通点がありますが、黒い線の見え方に違いはあるのでしょうか。
最後に、半円のパターンが入っているク.とケ.、全円のコ.も同様に調べて記録しましょう。
これだけでも十分なデータが得らますが、余裕があれば赤や緑でイ.~コ.のようなパターンを作ってみてもいいし、他の色で試してみても面白いと思いますよ。
おわりに
今回はコマを回す実験を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。トリックアートとか、目の錯覚とか、いくつになっても興味を持てるテーマですよね。
今回紹介した実験は、簡単で危険もないので、やりやすいと思いますし、図表を入れながら見栄えのするレポートも書けそうです。何より、工作的要素もあってワクワクできるのがいいですね。
ぜひ、自由研究の参考にしてみてください。