妊娠を希望している方は、基礎体温の変化についてよく知っていると思いますが、基礎体温は低温期と高温期に分けられます。
生理開始から2週間ほど低温期が続き、排卵後に高温期が11~16日ほど続きます。つまり、高温期の11日目あたりから、基礎体温とにらめっこして「妊娠しているかも?」とワクワクドキドキする人が多いということですね。
高温期11日目あたりで体温が上がると、待ち切れずに妊娠検査薬を使用して、陰性判定が出てしまう方も多いとか。でも、この時点で陽性か陰性か判定するのは難しいと言えるでしょう。
そこで、ここでは高温期11日目に体温が上がった場合は陽性なのか、陰性なのか、また一度陰性判定が出たけど、その後陽性判定に変わることはあるのかについて、まとめてみました。
高温期11日目ってどんな感じ?
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受精卵の着床
高温期11日目といえば、受精卵が着床する頃です。この頃に少量の出血をする場合がありますが、これは受精卵が子宮内膜に根をはるために傷ができてしまうことから起きるようです。
この時期の症状は?
妊娠が成立すると、様々な症状が体にあらわれることがあります。
- 生理痛のような、下腹部のチクチクした痛み
- 風邪に似た症状(微熱や倦怠感など)
- つわりに似た症状(吐き気、ニオイに敏感、食べ物の好みが変わるなど)
これらは、妊娠超初期症状と呼ばれていて、すべての人におきるものではないので、まったく自覚のない人も多いようです。
高温期11日目からの基礎体温と妊娠判定
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高温期11日目に基礎体温がさらに上がる?
受精卵が着床すると、それまで高温期だった基礎体温がそのままキープされる場合と、さらに上がる場合があるようです。つまり基礎体温の上下は人それぞれなので、基礎体温が上がったからといって、即妊娠成立というわけでもないようですね。
また、高温期は、妊娠していなくても16日ほどは続きますし、排卵日がずれていたり、ホルモンの影響等で、長引くこともありますので、高温期の日数だけで判断することはできません。
妊娠検査薬のフライング判定の結果は?
現在市販されている妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後から使用可能なものと、生理予定日の当日から使用可能なものの、2種類があります。ですから、高温期11日目は生理予定日の前なので、正確な判定結果は期待できません。
妊娠検査薬は、「ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)」というホルモンに反応するようになっていて、着床する前から分泌されているので、妊娠していない場合にも陽性が出てしまうことがあります。
つまり、この時期に陽性判定が出ても、その後の再検査で陰性判定が出ることもありますし、その逆の場合もじゅうぶんにあり得ることなのです。
待ち切れずに、何回もフライング検査してしまう方も多いようですが、正確な結果は、高温期21日目までガマンしましょう。
おわりに
いかがでしたか?高温期11日目、「妊娠しているか、早く結果が知りたい!」とドキドキしながら過ごす頃ですが、気にし過ぎると想像妊娠の症状が出てしまうこともありますので、注意してくださいね。
いずれにせよ、ストレスを溜めすぎるのが一番よくないので、適度にストレスを発散しつつ、心やすらかに過ごしてください。