喪中はがき文例テンプレート付き!喪中はがきを出す範囲はどこまで?

近しい家族が亡くなってしまう…。それは突然であったり、長期療養の末であったりと様々な場合があります。

悲しみに暮れる中、様々な手続きなど、いろいろとやらなくてはならないことも多いですよね。その中の一つに「喪中はがきを出す」ということも含まれるかと思います。

喪中はがきは、年賀状と違い、毎年出すものではありません。必要に迫られて出さなくてはと思っても、わからないことの方が多いですよね。

今回は、そんな方のために、役に立ちそうな情報をまとめてみました。

喪中はがきはどうやって書くの? 文例などはテンプレートのようなものはあるの? いつごろ出すべき? 出す相手の範囲はどこまで?

そういった疑問を解決して、故人との生前のご縁を、しっかり結んでみてはいかがでしょうか。

喪中はがきとは?


出典:ajisailk.com

喪中はがきとは、身内に不幸があった1年以内は、年賀状の交換を行えない旨を伝える通知のはがきです。

一般的には、忌中は49日(宗教によっては変わります)、死後一年間は喪中になりますので、正月行事やお祝い事は自粛することになります。

喪中はがきの書き方・出し方

実は、喪中はがきには、堅苦しい決まりごとはあまりありません。テンプレートとして、以下の3点は書き添えます。

  1. 年賀状を自粛すること、誰がいつ亡くなったのか
  2. 生前の交流に対する感謝の言葉
  3. 日付

また、「拝啓」や「敬具」といった頭後・結語は入れる必要はありませんし、こちらの近況などの報告も不要です。

わかりやすく文例をあげてみましょう。

文例1

喪中につき年末年始の
  ご挨拶ご遠慮申し上げます

今年○月に実父●●(名前)が●●歳にて他界いたしました。
生前のご厚情深く感謝申し上げます。
明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます。

平成二八年○月

文例2

喪中につき年末年始の
  ご挨拶ご遠慮申し上げます

○月に義母●●(名前)が永眠いたしました。
ここに、本年中賜りましたご厚情を深謝申し上げ
明年も変わらぬご厚誼を賜りますようお願いいたします。

平成二八年○月

亡くなった月とお名前、関係性が分かれば、年齢は入れなくても大丈夫です。
また、相手の健康を気遣う一文を加えても良いでしょう。

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出す時期


出典:tsuyozi.com

喪中はがきは、普段やり取りしている年賀状を「こちらからは出せません」というお知らせのはがきですので、そのはがきを手にした相手は、年賀状を控えるのが一般的です。

ただ、タイミングが合わずに、通常通り年賀状を出してしまってから、先方が喪中はがきを受け取ってしまった、というようなことがないようにした方がよいでしょう。

そのために、先方が年賀状を用意する11月中旬から12月初めには届いているようにするのがベストですね。

ただし、12月に不幸があった場合や、諸般の事情で遅れてしまったときは、松の内の明ける1月7日以降に「寒中見舞い」を出すこともできます。

喪中はがきを出す範囲は?

喪中のはがきは、どこまで出すのがマナーなのでしょうか?

喪中はがきを出す側が面識もなく、故人も年賀状だけのお付き合いという方も中にはいるようですが、できれば、亡くなったということをお伝えするという意味でも、出しておく方がよいでしょう

また、葬儀に出席してくださった方々にも、年賀状の交換経緯があるのであれば、やはり出すのがマナーと言えます。

喪中の範囲は?


出典:tyu-bei.net

喪中はがきを出す側は、故人との関係もポイントになってきます。会ったこともない遠い親戚の方が亡くなったからと言って、喪中はがきを出すことはほとんどありません。

喪中の範囲は、一般的に本人から見た2親等までになります

差出人からみて、夫婦はそれぞれ0親等・夫婦それぞれの両親および子供たちは1等親・夫婦それぞれの兄弟姉妹、祖父母は2等親にあたります

ただし、これらはあくまでも慣習にすぎないので、3等親以上であっても、差出人との関係性が深いようであれば、喪中にあたると考えてよいと思います。

おわりに

喪中はがきは、出す方も、受け取る方も、一時の悲しみに触れることになりますよね。特に故人に何らかの思い入れがあれば尚更です。

以前、20年一緒に暮らした猫ちゃんに旅立たれた友人は、「今年は年賀状出す気分になれない…」と漏らしていました。毎年猫ちゃんに干支のコスプレをした写真をつけて送ってきてくれていたので、心情はよくわかります。

喪中はがきとまではいきませんでしたが、「旅立ちカード」が送られてきたのが印象的でした。

人であろうが、動物であろうが、身内の不幸は辛いものですが、多くの人と悲しみをシェアすることで、心の整理がつく、喪中はがきにはそんな役割もあるのかもしれませんね。