身内が亡くなった時、忘れてはいけないのが「喪中はがき」。自分で印刷するにも忙しくて時間が取れなかったり、また業者に依頼するつもりがすでに締め切られていたという苦い経験はありませんか?
そんな時は、市販の挨拶文入り喪中はがきが便利です。コンビニや量販店などにも取扱いはありますが、切手の購入が別途必要になります。でも郵便局の喪中はがきは予め切手が付いていますので、その分手間が省けます。
今日は、そんな「喪中はがき」のいろはについて説明します!
喪中はがきのマナーについて
喪中はがきとは?
「喪中はがき」とは近親者が一年以内に不幸があった際、喪に服することを事前に知らせる挨拶状のことです。
新年の挨拶を行わない年賀欠礼状ですので、毎年年賀状をやり取りしている方々には漏れなく発送しましょう。
喪中となる対象の近親者ってどこまで?
一般的には一親等(両親、配偶者、配偶者の両親、子)及び二親等(祖父母、兄弟姉妹、配偶者の祖父母、配偶者の兄弟姉妹)まで出します。
最近では二親等の祖父母においては喪中はがきを控える方が増えているようですが、故人と同居の有無なのによっても変わるようです。ただ配偶者方の「姻族」については、故人との関わりの深さなどから判断が分かれるところです。
喪中はがきについて
官製はがきや私製はがきでもいい?
出典:www.mochuhagaki.com
年賀欠礼状は「喪中はがき」でないとダメ!と思いがちですが、官製はがきでも私製はがきでも全く問題ありません。
ただ私製ハガキの用紙は薄かったり、やや厚すぎたりで、適度な厚みの官製はがきと比べると印刷がスムーズにいかない場合が多く、また切手を貼る手間もありますので、私製はがきを使用するメリットはあまりないように思います。
ご自身で印刷されるのであれば郵便局の官製はがき、胡蝶蘭を使用しましょう。インクジェット用の官製はがきに無料テンプレートを使用すれば文面やレイアウトを考える必要もありませんよね。
郵便局の喪中はがき
これまで郵便局では、総合印刷サービスと呼ばれるオーダー式のものしかありませんでしたが、2014年より「喪中はがき」「喪中見舞いはがき」「寒中見舞いはがき」が一斉販売開始となりました。
郵便局の挨拶文入り喪中はがきは、¥510-580(税込み)のラインナップとなっています。その一部をご案内しますね。
挨拶文入り喪中はがき
・蓮
1パック5枚入り 510円
・菊
1パック5枚入り 510円
挨拶文入り箔押し喪中はがき
・百合 (百合の花の輪郭に銀箔加工)
1パック5枚入り 580円
・菊 (菊の花の部分に銀箔加工)
1パック5枚入り 580円
喪中はがきの投函時期は?!
11月上旬がベストです。それを過ぎてしまいますと、年賀状を準備されている方がいらっしゃること、また季節的な要因で郵便が込み入る時期でもあるので、できるだけ早めに投函することをお薦めします。
また、通年年賀状の受付は12月15日です。その時期周辺や年末などに不幸があった場合を除き、喪中はがきの発送は年賀状受付日を過ぎないようくれぐれも気を付けましょう。
さいごに
近頃、喪中のお知らせをメールで伝え方もいるようですが、やはり喪中はがきを出すのが大人のマナーです。
不幸は突発的で、喪中はがきどころではない状況となり、気づいたら12月を過ぎていた…なんてこともあるかもしれませんが、留意事項として常に頭の隅に置いておくとスムーズに対応できますよね。
また不幸が年末に起こり、喪中はがきが間に合わない場合は、年賀状を頂いた方へは「寒中見舞い」を投函することを忘れないでください。