出産という大仕事を終えて、入院している時は、病院にいるプロの方々の手厚いサポートを受けられますから、ママさんは、まず体の回復を考えたほうがいいですよね。
最近の普通分娩の入院は、5日ほどで退院するところが多いようで、自宅や実家などに帰れば、自分たちでやらなくてはいけないことが、一気に増えます。
授乳やおむつ替えなどは、入院中にもやっていることなので、それほど大変ではありませんが、やはり、一番心配なのは、「沐浴」ではないでしょうか
思った以上に柔らかい赤ちゃんの体ですが、もし落としてしまったら…なんて思ったら、ますます緊張してしまいますよね。
今回は乳児である赤ちゃんの沐浴は、どんな手順があるの? 沐浴の温度は決まりがあるの? いつまでやるの? といった、素朴な疑問をすっきり解決できればと思い、まとめてみました。
赤ちゃんの沐浴とは?
出典:assets.babycenter.com
生まれたての赤ちゃんといえでも、毎日清潔を保つためにはお風呂は欠かせません。
でも、大人と同じように大きな湯船でゆったりつかるなんてことは、免疫力のまだ弱い乳児はできません。
家族と一緒の湯船でほっこりできるのは「入浴」と言いますが、赤ちゃんの場合は、ベビーバスにお湯を張って、ゆっくり体にかけてあげることが、清潔を保つことになります。このことを「沐浴」と言います。
赤ちゃんの沐浴の手順は?
出典:assets.babycenter.com
沐浴自体は短時間で済ませるために、手順をしっかり把握しておきましょう。
着替えやタオルなどは用意しておいて、準備万端な状態でのぞみましょう。
準備編
①着替えは、ボタンやひもなどすべて外した状態で、広げておきます。おむつも着替えの上に重ねておくと着替えもスムーズです。
その上に、バスタオルを広げておきましょう。
②沐浴のための道具を準備します。
ベビーバス・ガーゼはもちろんのこと、好みによって石鹸や沐浴剤などを利用しましょう。
③ベビーバスにお湯を入れますが、38度前後が一番快適に感じるようです。
温度計などでこまめに計りながら、温度を保つようにしましょう。
実践編
①赤ちゃんを入れるときは、びっくりしないように、まず足からそっとお湯に入れましょう。
赤ちゃんの身体を洗うのは、大人の利き手なので、右利きの人は、左手で赤ちゃんの頭部をしっかり抱えるようにしてあげてください。
②お湯にそのままいれるよりも、赤ちゃんのお腹あたりに、沐浴布やガーゼなどをかけておいてあげると、ちょっと安心する子も多いようです。
嫌がらない赤ちゃんも多いので、お湯に入れても大丈夫であれば、沐浴布やガーゼは必要ありません。
洗う順番は、顔・頭・腕・お腹・背中・股・足になります。ごしごしにならないよう、手のひらや指の腹の部分を使ったりして、優しくを心がけましょう。
汚れがたまりやすい部分は、とくに丁寧に優しくこすってあげてください。
赤ちゃん用石鹸などを使った場合は、別に用意しておいた上がり湯をさっとかけて、しっかりおとしてあげましょう。
③お湯から上がったら、広げておいたバスタオルの上にそっと赤ちゃんを乗せて、軽く抑えるように拭いてあげましょう。
おへそや鼻、耳などは綿棒を使って水分をとるようにします。
また、大人と違って、沐浴ではゆっくり湯船につかって温まることはしないので、体を冷やさないようにしてあげることも大切です。
赤ちゃんは目もよく見えていないし、聴覚も未発達と思われがちですが、大好きな家族の声やぬくもりはちゃんとわかっていると思います。
どんな時でも、笑顔で、優しい声掛けをすることが本当は一番必要なことだと思って、沐浴してあげてほしいです。
赤ちゃんの沐浴時の注意点は?
出典:ugc-01.cafemomstatic.com
まだまだ体が未発達な赤ちゃんを沐浴させるときの注意点として、いくつか挙げます。
- 沐浴の時間はできるだけ10分以内に
- 食後すぐの時間と遅い時間は避ける
- 室温は快適な温度を保てるようにする
- できれば毎日同じような時間帯に入る
赤ちゃんの沐浴はいつまで?
赤ちゃんの沐浴は、いつ頃まで続ければよいのでしょうか?
抵抗力が弱く、感染しやすい時期を過ぎれば、入浴に移行しても構わないでしょう。
目安としては、「新生児」と呼ばれている間になります。だいたい生後一か月ほどで、新生児検診がありますので、かかりつけの医師と相談して、OKが出れば沐浴卒業になります。
大きな湯船で入るときは、赤ちゃんがびっくりしたりしないよう、優しく声掛けしながら、リラックスしましょうね。
おわりに
先日テレビ番組を見ていたら、赤ちゃんの沐浴シーンの解説の場面が出てきました。演技などできるわけもない赤ちゃんが、本当に気持ちよさそうに、入れてもらっていました。
私も初めての子育ての時、病院の母親学級にしっかり参加して、ベビードールを沐浴させ、練習に練習を重ねてきたつもりでしたが、実際、我が子を沐浴させるときは、ド緊張だったことが懐かしいです。
今思えば、力が入りすぎていたり、ぎこちなかったりしたかもしれませんが、少しずつコミュニケーションをとっていく中で、その子に合った入らせ方というのも見つかるはずです。
何日か前までは、赤ちゃんは、羊水の中でぷかぷかしていたわけですから、多少のことは大丈夫とおおらかな気持ちで楽しむことが一番だと思いますよ!