お彼岸とは?いつから?意外とよく知らないお彼岸常識まとめ!お供えにおはぎ?

「暑さ寒さも彼岸まで」とは、昔から言われています。今年の夏は、遅い梅雨明けの影響もあり、全国的にも、ずっと蒸し暑い状態が続いているような気がしますよね。

天気予報でのお天気マークより、熱中症注意報のマークの色を見て、「今日も暑いのか…」なんて、毎朝うんざりするこの状態、本当に彼岸までで終わるのかな?なんて思ってしまいます。

ちょうど季節の変わり目になるお彼岸は、結構、朝晩の風が変わってくるころであることは確かです。

暑さ寒さも…といわれているくらいですから、お彼岸が年に2回あることはご存知ですよね。でも、お彼岸って、いつごろだっけ?って、思っている人、少なくないですよね。

今回は、彼岸の日にちっていつから?決まっているの? お墓参りやお供え物って必要なの? おはぎやぼたもちって、いつ食べるんだっけ? など、お彼岸に対して、あやふやだけど、はっきり覚えておきたい情報をピックアップしてみました。

そもそもお彼岸とは?


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「彼岸」とは、もともとは仏教用語です。彼岸の反対語に「此岸」がありますが、此岸は「この世」という意味ですので、反対の「彼岸」は「あの世」という意味があります。

仏教用語として使用する此岸、つまりこの世は、煩悩や悩みに満ちていますが、悟りの境地に到達する彼岸、つまりあの世へ行くまでの修業期間が、春分と秋分をはさんだ前後7日間であると言われています。

お彼岸っていつからなの?


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お彼岸は年に2回あります。春彼岸と秋彼岸とそれぞれあります

春は春分の日を(3月20日前後)、秋は秋分の日を(9月23日前後)中日として、前後の3日間を合わせた7日間がそれぞれ彼岸の時期になります。

春分の日も秋分の日も、昼と夜の長さが同じ日と定められています。天文学的に言えば、4年に1度のうるう年があるように、微妙に時間軸がずれていくので、昼夜が同じ時間になる日にちは、時々変わってきます。

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ちなみに、2016年の春分の日は3月20日、秋分の日は9月22日です
同じ日にちが続くときもありますし、変わるときもありますが、春分の日は3月20日か21日、秋分の日は9月22日か23日なので、大幅に変わることはありません。

春分のころには豊作を祈願し、秋分のころには、収穫できることへの感謝しようという自然を信仰する日本人独自の考え方が、仏教の教えと同じように考えられて、彼岸が定着したと考えられているようです。

お彼岸には何をするの?


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お彼岸と言えば、お墓参りをするという人が多いですよね。また、なかなか忙しい現代人ですが、たまにはお休みをとって、家族親戚が集まって、皆で一緒に仏壇やお墓の掃除をしたりするお宅もあります。

秋彼岸の前には、お盆があります。お盆も仏行事でありますが、決定的に違うことがあります。

それは、お盆は、年に1度、ご先祖様が家に戻ってくる日とされています。ですから、家でお迎えして供養します。

対して、お彼岸は、ご先祖様が戻らずとも、自分から供養する心を持ち、同時に日頃の自分の行動を見つめ直す期間であると言われています。

おはぎVSぼたもち


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お彼岸の時期にお供えするものといえば、「おはぎ」や「ぼたもち」を浮かべる人はいますよね。スーパーなどで、「おはぎ」「ぼたもち」が前面にうられているだけで、『お彼岸なんだな~』と思ってしまいます。

「おはぎ」も「ぼたもち」も基本的には同じですが、春彼岸に作られるものを「ぼたもち」、秋彼岸に作られるものを「おはぎ」と呼び分けています

その呼び名は、春の花の「ぼたん」と秋の植物の「はぎ」から来ていると言われています。

春のぼたもちは、皮の硬い小豆から作るので、できるだけすりつぶして舌触りをよくするために、こしあんになっています。逆にできたばかりの小豆でつくる秋のおはぎは、まだやわらかい皮の触感を楽しむためにつぶあんで作るのが一般的です。

おわりに

春の彼岸の季節にはそろそろ桜かな、まだ桃かなといった淡いパステルの花たちが浮かびますが、秋の彼岸の季節は、あの真っ赤な彼岸花が浮かびます。ちょっと神秘的な彼岸花は、子供心にも、あの世に咲く花というイメージがありました。

お彼岸の時期にだけ花を咲かせる、と言われている彼岸花の美しさを再確認しながら、今年は、日本独自の行事であるお彼岸のあり方をじっくり考えてみてはいかがでしょうか

訳もなく忙しい時間を過ごすのではなく、時には立ち止まって、ご先祖様を想い、自分の日頃の行いを見つめ直す、そんな大切な機会をもっと有効に使えるといいですね。