出産後、育児疲れで落ち込んだり、イライラすることってよくありますよね。たいていは一時的なものですが、その状態が長く続く場合は産後うつかもしれません。
旦那さんが忙しくて育児に協力してくれなかったり、実家が遠く両親を頼ることができないなど、はじめての育児に孤立しがちなママがなりやすいようです。
では、育児に慣れた2人目の出産後では、産後うつにならないのでしょうか?実は2人目だから大丈夫とは限らないようですよ。
そこで、この記事では、産後うつの原因や症状について、2人目出産の場合も含めてご紹介したいと思います。
産後うつ、原因と症状は?
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産後うつの原因
産後うつは、うつ病の一種で、出産後にうつ状態が2週間以上続く病気をこう呼んでいます。産後1ヶ月以内に発症する人がほとんどですが、中には3~4ヶ月後に発症する例もあるようです。
産後うつの原因ですが、出産後のホルモンバランスの乱れにより心身ともに不安定な状態となり、そこに育児に対する疲れや不安感、孤独感などが重なることにより、発症すると言われています。
完治までの期間ですが、治療を開始して大体1ヶ月ほどで症状がおさまりはじめて、個人差はありますが、1年ほどで完治する場合が多いようです。
産後うつの症状
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産後うつの主な症状は、精神的な不安定さ、自信感の喪失、判断能力の低下などです。具体的な症状を以下にあげてみますね。あてはまるものがあるか、チェックしてみてください。
- 育児書どおりにいかない。赤ちゃんの育て方に自信がもてない。
- 気分が落ち着かずにイライラしてしまう。
- 母親の役割が果たせていないようで不安。
- 全部自分が悪いように考えてしまう。
- 赤ちゃんや旦那さんに愛情を感じられない。
- 今まで好きだった物事に興味がわかない。
- 頭痛や吐き気など、体の調子が悪く、やる気が出ない
- 赤ちゃんのお世話を苦痛に感じてしまう。
- 自分ばかり大変な思いをしていると、旦那さんに怒りがわく。
- 他の人と交流することがめんどくさい。
- 将来のことを考えると不安ばかりで希望がわいてこない。
あてはまる項目が多い場合、産後うつかも知れません。一人で解決しようとせずに、専門機関に相談しましょう。精神科や診療内科、あるいは地域にある保険センターなどがよいでしょう。精神科はちょっと・・・という場合は、出産のためにかかっていた産婦人科でも大丈夫です。
治療方法は?
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病院では、カウセリングと薬物療法が行われます。授乳中の場合は、医師に相談して副作用の少ない薬を処方してもらうことができます。
症状が重く、赤ちゃんのお世話ができない場合などは、入院をすすめられる場合もあります。治療方法は、通院の場合と変わりませんが、治療に専念することができるので、短期の入院でよくなることが多いようです。
深刻な状態におちいる前に、早めに受診するほうがよいでしょう。
産後うつは2人目でもなる!?
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1人目の時は産後うつにならなかったのに、2人目、3人目の時に発症してしまった、という事が実際にあるそうです。
1人目の時の経験があるから、2人目の育児のほうが楽なのでは?と思いがちですが、上の子がまだ小さくて手がかかる事が多いため、1人目の時よりママにかかる負担が増えて、精神的ストレスがたまり、産後うつを発症してしまうようです。
産後うつにならないために
育児に対する不安やストレスは、出産後なら誰でも感じるものです。それをため込まないで適度に発散すればうつ状態にならないはず。
そのためには、誰かしら相談できる相手を確保しておきましょう。旦那さんやママ友、実家の両親など、話を聞いてもらうだけでもずいぶんと気が楽になるものです。市町村で行われている育児支援サービスを利用するのもいいでしょう。
上の子だけ、保育園に一時保育で預けるのもおすすめです。上の子は保育園で思いっきり遊べますし、ママの負担も減って、気持ちも楽になりますよ。
育児を完璧にやり遂げようなどと気負わずに、適度に手をぬいて、多少家事ができなくても気にしないようにしましょう。旦那さんがお休みの日に、2~3時間でも子供を見てもらって、自分だけの時間を確保するだけでも、十分リフレッシュできますよ。
おわりに
喜びに満ちていたはずの子育てが、産後うつのせいで辛く苦しいだけのものになるなんで、悲しいですよね。そうならないためにも、少しでもおかしいなと感じたら早めに相談なり治療を行うようにしてください。
赤ちゃんに笑顔で接することができる毎日を過ごせますように!