生理周期や排卵日を知るうえで基礎体温はとても有効です。ただ安定したパターンのグラフにはならない!とお悩みの女性も多いと思います。
今回は、基礎体温表の見方や排卵日、基礎体温が不安定でガタガタな原因や対処法にも迫りますので参考にしてください。
基礎体温表でわかることとは?!
基礎体温表グラフの見方
これからご紹介するのは28日周期で正常とされるパターンの基礎体温表のグラフです。
基礎体温は、大きく低温期と高温期の2つに分けられます。グラフのA生理期およびB卵胞期の体温は36.5°前後の「低温期」、C排卵期、D黄体期およびE生理前期は低温期より0.3°前後体温が高い、「高温期」と呼ばれます。
低温期は排卵に向けた準備期間にあたりますが、最も体温が低くなった状態からグッと上昇するタイミングがC排卵期初旬に訪れます。その日から数日以内にいわゆる「排卵日」が来ると予想できます。
また生理周期が安定している女性であれば、低温期と高温期が約2週間ごとに訪れますので生理が来る日がおおよそ分かります。
- 最も低温となる日から高温となる日・・・数日以内に「排卵日」が来る
- 低温期と高温期の期間と温度差(低温期と高温期は約2週間づつ・温度差は0.3°前後が正常)・・・健康状態および妊娠したかどうかが分かる
基礎体温表がガタガタな場合の原因とは?
生理周期には個人差がありますが、一般的には25~38日が正常とされます。
正常であれば低温期と高温期が明確にあり、排卵日に性交を行えば妊娠する確率が高いのですが、低温期と高温期の差や期間に異常がある場合は、体の中で何らかの異変が起こっている可能性があります。
低温期が長い場合
「稀初月経」「多嚢胞性卵巣症候群」「早期閉経」などの可能性。
原因は、血行不良により卵胞の発育が遅く排卵までに時間がかかるためと考えられています。
対処法は、身体を温めて血行を良くするのが有効とされています。
低温期が短い場合
出典:192abc.com
「黄体機能不全」「排卵障害」「無排卵月経」「卵胞期短縮症」などの可能性。
原因は未解明。対処法は、ホルモン剤投与などが有効とされます。
高温期が長い場合
出典:192abc.com
「黄体依存症」の可能性。
原因は、黄体ホルモンの過剰分泌のためと考えられます。
対処法は、ホルモン剤投与が有効とされます。
※妊娠している可能性もありますので心当たりがあれば高温期21日目以降に妊娠検査薬で確認しましょう。
高温期が短い場合
「黄体機能不全」「高プロラクチン血症」などの可能性。
原因は、甲状腺機能の障害による黄体ホルモン分泌の低下と考えられます。
対処法は、黄体ホルモン分泌促進のために排卵誘発剤などが有効とされます。
低温期と高温期の温度差が小さい場合(温度差が0.3°未満)
原因は、卵巣・子宮などの臓器が弱っていたり、機能が低下していると考えられます。
対処法は、身体を温めて卵巣や子宮の機能を向上させるのが有効とされます。
さいごに
基礎体温には、生活のリズムや食生活の乱れがホルモンバランスに大きく影響しているといわれています。また、仕事などのストレスや疲労も大きく関わっています。
生活習慣を見直し、規則正しく出来るだけ平穏な生活を送ることが大切です。
理想的な基礎体温にするには、ホルモンバランスを整えることが重要になりますが、市販のサプリなども体質改善を手助けしてくれる強い味方です。簡単に手に入るので上手に取り入れてみるのもいいですね。