日本三大祭りとはどのお祭りのことか、ご存知でしょうか?
「祇園祭(京都市八坂神社)」「天神祭(大阪市大阪天満宮)」「神田祭(東京都神田明神)」この3つのお祭りが一般的に挙げられますが、地域によっては神田祭ではなく「青森ねぶた祭り」が入る場合などもあるようです。
今回はそのあたりの事情も含め、一般説とされる祇園祭・天神祭・神田祭について、開催日程や見所などを紹介します。
日本三大祭りのいわれ
そもそも日本三大祭りとはいつからそう呼ばれるようになったのか、はっきりとしたことは分かっていないのです。
歴史の長さや、規模の大きさ、文化的価値や、明治の日本三大都市(京都、大阪、東京)の祭りとした、などの説があるそうです。
歴史の長さという点でみてみると、祇園祭・天神祭は1000年以上、神田祭は400年以上の歴史があるそうです。
ところが、地域によっては、日本三大祭りの認識に違いがあるようです。
例えば東北の場合では、祇園祭・天神祭と「青森ねぶた祭」とされ、九州では祇園祭・天神祭と「博多どんたく」とされているそうです。
このように明確な基準もなく、認定機関もないため、さまざまな説がささやかれています。
↓青森ねぶた祭りについて知りたい方はコチラの記事を読んでみてください♪
祇園祭について
出典:www.youtube.comwatchv=c8tGjKukd6s
祇園祭の「コンコンチキチン」の祇園ばやしの調べがまちに響くと、京都の夏の訪れといわれています。なんと祇園祭はユネスコの無形文化遺産にも登録されているんです。
祇園祭の起源は、平安時代の869年の頃といわれています。当時京都の各地で疫病が流行っていました。そこで、なんとかその災厄を払おうと祇園の神を祀り、祈ったそうです。
当時の国の数の66にちなみ、66本の鉾が立てられましたが、そののちも神事の際にはこれらの鉾を使用し、装飾も凝るようになったそうです。
現在は、7月1日の「吉符入」から、7月31日の「疫神社夏越祭」まで、八坂神社を中心に、神事や行事などを1カ月に渡って繰り広げます。
見所:山鉾巡行での「辻回し」
鉾の交差点での方向転換のことですが、鉾は方向転換ができないため、路面に青竹を敷いて、車輪を滑らせて90度向きを変える様はダイナミックで見物です。
天神祭について
出典:galmikoshi.com
天神祭といえば花火やギャルみこしが有名ですが、平安時代に始まった、歴史のあるお祭りです。
学問の神様といわれる菅原道真に縁があり、大阪の人たちは親しみを込めて「てんじんさん」と呼んでいます。
天暦5年(951年)に社頭の浜から神鉾を流し、流れついたで御旅所を設けてみそぎを行ったそうです。このとき神領民や崇敬者が船を作り奉迎したのが起源とされています。
宵宮祭と鉾流の神事ののち、陸渡御と船渡御などが行われ、日暮れ頃からは水上祭りが行われ、花火も上がります。
見所:「船渡御」と奉納花火
船渡御は約100隻、総勢10000人もの人々が乗る渡御船団が運行します。舞台船では、神楽や能の奉納も。そして19時頃~、川崎公園・桜宮公園の2カ所から約4000発の花火が奉納されます。
出典:www.tenjinmatsuri.com
神田祭について
出典:www.kandamyoujin.or.jp
神田祭は、山王祭と入れ替わりで開催される東京のお祭りです。神田祭は西暦の奇数年、山王祭は西暦の偶数年に行われます。
神田祭は、起源ははっきりとはしていませんが、徳川家康が会津討伐や関ケ原の合戦の際に、神田大明神に戦勝を祈祷したことに由来するとされています。
ご神体を船に乗せて流す祭事・神事として1680年頃までは毎年開催されていましたが、その後、山王祭(赤坂・日枝神社)と入れ替わりで行われるようになったそう。
見所:「神幸祭」
クライマックスには大鳥居前から鳳輦・神輿、諌鼓山車、獅子頭山車が参道の坂を一気に駆け上がります。
山王祭りについて
出典:www.tenkamatsuri.jp
山王祭は、徳川家康が江戸城入城から、将軍家の産土神・江戸城の鎮守として崇めてきた日枝神社で開催されます。
当時は江戸幕府が資金を用意して行っていたことから「御用祭」と呼ばれ、将軍家康を崇める大きなお祭りになったそうです。
毎年予定は前後しますが、6月7日~17日頃開催。その間数々の神事などが開催されますが、メインは6月15日です。
見所:「神幸祭」
江戸時代の格好をして300m歩く祭礼行列。神輿や山車もみどころです。
出典:www.tenkamatsuri.jp
まとめ
日本三大祭りについて見てきましたが、地域によってはその解釈に違いがあるようですね。
祇園祭・天神祭・神田祭、それぞれに歴史があり、華やかなお祭りで、とても魅力的ですね。毎年ニュースでは見かけますが、ぜひすべてのお祭りを制覇してみたいですね!