最近は登山がブームになっています。統計では、日本人の25人に1人が年に一回は登山をしているとの結果が出ています。人気の富士山も2013年に世界遺産に登録されてからは登山者の数が飛躍的に伸びています。
日本人にとっては「富士は日本一の山」で知られています。何度も登山を経験した人にしか登山は難しいと思われがちですが、計画次第では初心者や家族連れでも富士山登山を楽しめることをしっていますか?
今回は家族で富士山登山、特に子供連れで登る際の注意点についてまとめてみました。「子供は何歳から?」「持ち物は?」など心配事もたくさんありますが、きちんと計画と準備さえすれば無理なく楽しい登山が楽しめるはずです。
富士山登山の注意点についての4つのポイント
富士山登山とはもちろん登山ですので、準備を怠ったり無茶な計画で挑めば危険なことには変わりはありません。基本的な知識だけでなく、初心者や子供連れが気を付けるべき点にも注目してみましょう。
ポイント1 登山計画・ルート決定
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富士山には、吉田ルート、須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルートの4つの主なルートがあります。各ルートの距離、おおよその所要時間を以下にまとめてみました。
子供がいる場合は、山小屋の多い吉田ルート、最短の富士宮ルートがおすすめです。どちらのルートも週末やお盆には大変込み合うので注意が必要です。
ポイント2 時期
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登山には適した時期があります。特に初心者は時期や時間の計画をきちんとたてましょう。
富士山の登山シーズンは7月~9月上旬です。積雪状況によって時期は前後することはありますが、7月下旬~8月が人気のシーズンです。
特に家族連れは、山小屋や救護所の開いている7月下旬~8月中旬ころまでに富士山登山をするのをおすすめします。8月下旬の「お山じまい」を過ぎると山小屋が次々と営業終了するので注意しましょう。
ポイント3 スケジュール
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(1)日帰り登山
昼頃の登頂を目指し、早朝から登山を開始します。夜には下山できるので子供連れには適しています。
(2)一泊でゆったり登山
夕方に山小屋へ到着して一泊し、早朝に山小屋で御来光を拝観した後登頂を目指す計画です。一番無理がなく混雑も少ないスケジュールです。
(3)一泊して御来光拝観
夕方に山小屋へ到着し、仮眠を取ったあと深夜に山頂を目指します。山頂で御来光を拝めるので一般的なスケジュールですが、夜間の登山になるのでお子さんには厳しいかもしれません。
家族や子供さんの登山メンバーの体力、体調を考慮して無理のないスケジュールを立てることが大切です。
ポイント4 準備
登山において一番大切なポイントです。一般的な登山で必要な準備物は以下のとおりです。
お子さん連れの場合もこれくらいの準備があれば心配ありませんが、トイレが心配な年齢の場合、携帯トイレなどがあると便利でしょう。
ポイント5 子供は何歳から?
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富士山登山可能なお子さんの年齢、とても気になりますよね。数ある登山ブログの中には、4歳で登頂したという記事もあります。4歳は早いほうでしょうが、8歳くらいになると余裕をもって登山できるようです。
お子さんの体力にもよりますが、5歳くらいからなら可能でしょう。もちろん子供がぐずった際に親がおんぶする覚悟と体力を忘れずに。
ポイント6 高山病に注意
登山をするとまれに高山病に襲われますが、特に子供はよくかかるようです。富士山登山をした子供の50%は急性高山病を発病するというニュースも出ています。
高山病の症状として、頭痛や吐き気がありますが、これらの症状が見られた時には登山をやめるようにしましょう。
おわりに
念入りな計画と準備をしても何が起こるか分からないのが登山の恐ろしいところです。子供連れで登山をしていて、不測の事態に陥った時は、早めに登頂をあきらめて下山する勇気を持つことも大切です。