妊娠を目指して毎日基礎体温を測っている場合、高温期になるとそわそわして落ち着かなくなりますよね。
少しの体調の変化も気になって、「今回は妊娠しているかも?!」と早く妊娠検査薬を試したくて、13日目についついフライング検査・・・。その結果は陰性でした。「やっぱりダメだったか・・・」。
でも、妊娠していないはずなのに、その後基礎体温は下がる気配なし。あれ?と思って、もう一度妊娠検査薬を試してみたら、陽性反応が出ました。
最初の検査では陰性だったのに、どうして陽性になったのでしょうか?妊娠していた場合、体温は上がるの?下がるの?
というわけで、今回は13日目に陰性が出た後、陽性になる場合について、調べてみました。
なぜ13日目に陰性、その後陽性になるのか?
高温期と低温期
基礎体温を測ると、低温期と高温期を繰り返していることがわかると思います。
低温期は、通常の体温が続く期間で、女性ホルモンの一つ、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量が増えて、自律神経や肌の調子を整えてくれます。
高温期は、低温期より0.3度から0.5度ほど体温が上昇します。この期間は女性ホルモンの黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が増えて、肌の調子が悪くなったり、頭痛などの体調不良が起きやすくなります。
この黄体ホルモンは、受精卵を着床させるために分泌されます。子宮内膜を厚くして着床しやすくしたり、着床後は子宮内環境を整えてくれるのです。つまり、排卵されると高温期に入るということなんですね。
排卵から着床まで
通常は排卵された翌日から体温が上がりはじめます(高温期1日目)。排卵と受精がほぼ同時に行われれば、高温期5~8日目くらいまでに、受精卵は細胞分裂をしながら着床に向けて子宮へ移動します。
その後、高温期12日目くらいまでに着床が完了するので、フライングで13日目に検査すると陽性が出る場合もあるのです。
13日目にフライング検査で陰性
出典:www.conceiveeasy.com
通常は、排卵されてから体温が上がりはじめます。しかし、体温が上がりはじめてから排卵されることもあるようですので、この場合は正確な高温期1日目がはっきりとわからなくなってしまいます。
そのため、受精に成功していた場合でも、高温期13日目にはまだ着床が完了しておらず、検査しても陰性になってしまうことがあるのです。
陰性が出た後、数日たってから再度検査をしてみると、陽性反応が出る可能性もあるので、あわてないで!
妊娠検査薬に反応しない場合
妊娠検査薬は、受精卵から出る「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンの、尿中の濃度によって、妊娠しているかどうかを判定しています。
しかし、このhCGの分泌量は個人差があるため、高温期13日目では反応がわずかしか出ない場合があるそうです。
やはり、正確な判定は、生理開始予定日の1週間後を待たなければいけないということですね。
体温は上がる?下がる?
妊娠している場合でも、高温期の途中で1回体温が下がる場合があります。着床が原因であると考えられていますが、はっきりとした理由はわかっていません。その後、体温は再び上昇し、そのまま高温の状態を維持します。
妊娠していない場合は、高温期14日目を境に体温は下がり、通常の体温に戻ります。
このように、高温期の途中で体温が1回下がっても、妊娠していないとは言い切れませんので、注意してくださいね。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
1日でも早く、妊娠しているかどうかチェックしたい!という気持ちはよくわかりますが、たとえ陽性だったとしても、産婦人科へ行くには早すぎですね。
生理予定日の1週間後まで待たないと、エコーで赤ちゃんの姿が確認できませんので、それまであせらず、気持ちを落ち着けて過ごしてくださいね。