赤ちゃんが突然嘔吐したらびっくりしますよね。ミルクを飲んだ後に吐いたり、飲んでしばらくしてから吐くときもあります。大概はミルクの飲み過ぎや空気と一緒にミルクを飲んでしまった場合に吐くみたいですが、そうと分かっていてもとても心配になります。
しかし、赤ちゃんが嘔吐する原因や対処法などをあらかじめ知っておけば安心です。母乳を飲ませる時や離乳食を食べさせるときにも気を付けなければいけない注意点等も頭に入れておけば、赤ちゃんが嘔吐することも減り、そうなった時にすぐに安心して対処できるようになりますよ♪
赤ちゃんが嘔吐する原因とは?
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赤ちゃんが嘔吐する原因とは一体何なのでしょうか?
赤ちゃんの胃は、私たち大人と違い徳利のような形をしています。月齢とともに胃は発達していきますが、それまでは母乳やミルクを飲み過ぎて吐いたり、げっぷと一緒に吐いたりと、健康であってもよく吐きます。
でも、なかには病気による嘔吐の場合もあるので、注意が必要です。
勢いよく、吐いても機嫌が良く、熱も痛みもなければまず問題はありません。
ですが、そうでない場合は赤ちゃんの顔色や体の様子、吐いたものやにおいをよく観察して、少しでもおかしいようであれば原因を医師に診てもらうことが賢明です。
赤ちゃんの問題のない嘔吐
嘔吐したものが透明や乳白色で臭いもきつくないときは、ミルクや母乳を吐いただけなので問題はありません。また、吐いたあとも機嫌が良く、よく動いているようならまずは大丈夫でしょう。
吐く場合は良いのですが、のどに詰まらせるときがあります。
そうならないために、ミルクを飲ませるときは頭を上になるように抱いて飲ませてあげます。昔は寝かしたままでミルクをあげている人もいましたが、事故のないようにしっかり抱いて飲ませてあげることが大切です。
また、離乳食を食べ始めのときにも注意します。月齢にあった固さのものを作り、少しずつ無理のないように与えます。赤ちゃんにも個人差はあります。歯が生えていたとしても咀嚼力がまだ弱い場合は、焦らずに少しもぐもぐして飲み込むことが出来る固さや大きさにしてあげましょう。
赤ちゃんの問題のある嘔吐とは?
嘔吐物の色がおかしい、ミルクを飲ませると毎回嘔吐する、意識がもうろうとしている、ぐったりしている等の異常がみられる嘔吐は、すぐに原因が何か、小児科医に診てもらうようにしましょう。
嘔吐と他の症状が出ている場合は病気の可能性が大きいので、出来るだけ早く受診しましょう。
嘔吐で考えられる赤ちゃんの病気は?
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幽門狭窄症
生後3ヶ月くらいまでの赤ちゃんが繰り返し嘔吐する場合、原因は「幽門狭窄症」が疑われます。この病気の特徴は、噴水のように大量に吐くことです。医師と相談して、手術等の治療を行います。
ウイルス感染
ウィルスに感染すると、胃や腸が炎症を起こし、嘔吐をすることがあります。
胃軸捻転・胃捻転
また、赤ちゃんは胃を固定する周囲の組織がまだ弱いため、胃が捻じれてしまう場合があります。どちらの原因の場合も早期の治療を行います。
熱中症
暑い日に嘔吐したときは、原因は熱中症の場合があります。脱水や他の症状にも気を付けて、速やかに病院に診てもらいましょう。
髄膜炎
高熱が出ている時には「髄膜炎」を疑います。ウィルスや細菌が脳に感染することで起きます。
怪我
他に、怪我が原因の場合もあります。不注意で頭を打った等を考えられる場合は危険性が高く、すぐに診てもらうべきです。ときとして、出産時に何らかの力が加わって外傷を負って生まれることがあります。その可能性があった場合は、速やかな医師の診断と治療が必要です。
赤ちゃんの嘔吐の対処法と注意点
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赤ちゃんがミルクや離乳食を吐いた時の対処法および注意点しては、吐いた物をのどに詰まらせないように、気道を確保するのが先決です。
具体的には、頭を高くして顔を横向きに寝かせます。または、しばらく縦抱っこをしてあげましょう。
次に、汚れたところを清潔にします。臭いで嘔吐を誘発してしまうときがあるので、固く絞ったガーゼを指に巻き、口の中や周りを綺麗にしてあげましょう。
着ていたものも、汚れたらすぐに取り換えてあげます。吐いた物はすぐに片付け、素手で扱わないように気をつけましょう。
しばらくは静かにさせておきますが、脱水にならないように少しずつ御白湯などを与えます。全部吐いたからと言ってすぐに飲ませたり食べさせたりすると、病気ではなくてもまた吐いてしまったりします。すっかり落ち着いてから与えましょう。
また、病院に行くときにも、すぐに動かすとまた吐いてしまうことがあります。症状が落ち着いてから受診するようにしましょう。
赤ちゃんが吐いても慌てないで!
赤ちゃんは、本当によく吐きます。ミルクを飲ませたあと、げっぷを出させようと縦に抱いてとんとんと背中をたたいた後、げっぷと一緒にミルクを吐かれたことは、私も何度もありました。
哺乳瓶で飲ませる場合、あまり一気にミルクが出ないような乳首を選びと良いです。空気と一緒に飲まないように、哺乳瓶の角度にも気をつけます。必ず抱っこしてあげましょう。
小さい子は、あまり強く泣くと吐いちゃうことがありますよね。とにかく、慌てないで対処してあげてください。赤ちゃんはよく吐くものだと思って。でも、のような症状があるときは、移動に気を付けて小児科へ受診しましょう。
おわりに
赤ちゃんが食べたものや飲んだものを吐いてしまうと、栄養面や成長面で不安になると思います。吐いた後ケロッとしているのなら問題はないのですが、栄養が摂れていないのでは、とお母さんは心配になるでしょう。
そんなとき、日頃赤ちゃんの体重を量っておくと安心です。赤ちゃん用の体重計がないときでも、抱っこしたまま体重を量り、あとで自分の体重を引けば赤ちゃんの体重が簡単にわかります。
毎日少しずつでも増えていれば大丈夫。成長過程で一時期体重が増えない時はありますが、減っていく場合は要注意です。そのときは、小児科医に相談しましょう。
また、時間をかけ栄養を考えてせっかく作った離乳食を吐いてしまったら悲しくなりますね。でも、吐いてしまったといっても、飲み込んだものすべてを吐いてしまっているわけではありません。あまり気を揉まずに子育てしましょう。
嘔吐や夜泣きなど不安材料はたくさんありますが、まわりのお母さんたちも同じ経験をしているはずです。経験談を話し合ったり、相談したりして楽しい子育てを続けてくださいね。