A型、B型、なんて言葉を耳にする季節になりました。これ、もちろん血液型の話ではなく、そう、インフルエンザのことです。
近年は新型も出始めて、ワクチン不足や感染情報なども目にすることが多くなってきましたね。
昔は、風邪などでもそうですが、インフルエンザの時などは、絶対にお風呂に入ってはいけないと言われてきませんでしたか?
熱があるのにお風呂なんて、あまり考えたことはありませんでしたが、最近はどうやら対処の仕方も変わってきているようです。
今回は、本格的なインフルエンザの季節の前に、インフルエンザとお風呂の関係を探ってみました。
インフルエンザの時、お風呂はいつから入っていいの? お風呂で家族は感染するの?といった疑問が解決できると思いますよ。
インフルエンザになったら、お風呂はNG?
出典:dietcamp.me
たとえ予防接種をしていたとしても、インフルエンザにかかってしまう人もいますよね。その場合、比較的症状は軽く済むこともあります。
高熱が出たときは、体力消耗することで、免疫力もあまり上がらないので、入浴は勧められません。
症状が比較的軽い、あるいは高熱のピークは過ぎて、お風呂に何日も入らないのは気持ち悪いという場合などは、様子を見て入ることは可能です。
ただし、幼児や子供の場合は、大人がしっかりその子の症状を見て、食欲もあり、熱も下がってきているようであれば、本人が嫌がっていないなら、さっと入っても大丈夫でしょう。
インフルエンザはお風呂で感染するの?
出典:homewoodsuites3.hilton.com
インフルエンザはウイルスであり、空気感染や飛沫感染などもあるので、家族であれば、お風呂での感染は避けたいところです。
実際、お風呂場では感染しやすいのでしょうか?
インフルエンザウイルスは、冬場に流行することが知られていますが、菌が活発に動く条件として、温度が低く、乾燥した状態であることがあげられます。
ということは、高温多湿な環境であるお風呂場は、インフルエンザウイルスも感染力がかなり低下するので、お風呂場で感染するリスクは極めて低いと言えます。
ただし、脱衣所や洗面所などは、お風呂場とは条件が違って、温度は寒い室温と変わらなかったりします。そうなると、一気に感染のリスクは高まりますので、感染した人は、咳やくしゃみに注意して、入る順番などの工夫は必要です。
インフルエンザ感染中、お風呂に入るときの注意点は?
さて、症状が軽くなった、高熱もだいぶおさまった、体を洗ってさっぱりしたいという時でも、健康な時とはやはり違うということは、意識しなくてはいけません。
インフルエンザ感染中に入浴する時の注意点としていくつか挙げておきます。
- 体力が消耗するような長風呂は避ける
- お風呂に入る時と、上がったときは、しっかり水分補給をする
- 脱衣所は暖房器具で温かい状態にしておく
- タオルは家族とは分けて使う
- 洗髪したら、ドライヤーで完全に乾かす
- 感染を防ぐために、できるだけ最後に入るようにする
- 順番が最後であっても、桶やドアノブなどは熱湯消毒しておくとなおよい
インフルエンザに感染したら、高熱がない、回復期にあるなど一定の条件のもと、衛生面を考えてお風呂に入っても構いませんが、以上に挙げた注意点をしっかり守って、お風呂の後はゆっくり安静にしていてくださいね。
おわりに
病気に対する対処法は、昔とずいぶん変わってきたようです。今の年配の方が子育てしていた時代だと、注射をしたらお風呂に入らない、風邪をひいてもお風呂には入らないなど言われてきた人も多いですよね。
衛生状態や、住宅事情の違いがあるので、やはり、まずは、その時代に合った対処法を知っておく必要があると思います。
日ごろから免疫力をあげる生活を心がけ、手洗いうがいもしっかりやって、インフルエンザにかからないように、感染対策を強化していくことで、流行させないことも可能ではないでしょう。