毎年、冬になる前に気になるのは、インフルエンザですよね。今年はどの型が流行るのか? いつ頃がピークになるのか? など、気になる点は多いもの。
今回は、そんなインフルエンザを未然に防ぐ予防接種について、まとめてみました。
特に子供がインフルエンザの予防接種を受けることで、副作用として現れる、発熱、腫れ、下痢、吐き気などについても、合わせてお伝えします。
インフルエンザについて
インフルエンザは、毎年晩秋から初春にかけて流行りだす、感染症の一つです。
昔は冬場だけのイメージがありますが、異常気象の影響か、最近は地域によって流行る時期が異なったりもしています。
また、インフルエンザには、A型・B型・新型の3種類があり、毎年流行るのがどの型かは、はっきりわかりません。
罹る型によって、治療法や薬なども違ってきますから、厄介ですよね。
インフルエンザの季節になったら、手洗い、うがいはもとより、規則正しい生活を大人も子供も心掛けるようにしましょう。
インフルエンザの予防接種で発熱するの?
インフルエンザは、流行ったからと言って、すべての人が感染することはありません。やはり免疫力や抵抗力の弱い子供や高齢者がかかりやすいと言えます。
そこで有効なのが、インフルエンザが流行する季節より少し前に受ける予防接種です。
100%予防できるというわけではありませんし、予防接種を受けたのに、インフルエンザに罹ってしまうということもあります。
それは、やはり流行る型の違いによるためですが、そのシーズンに1度罹れば免疫ができるので、同じ型のインフルエンザには罹りません。
インフルエンザの予防接種を受けると、発熱することがあります。これは、予防接種による一種の副作用と言われています。
全体の5~10%程度見られますが、副作用なので2~3日程度で自然に収まってきます。
ただし、38.5度以上の高熱の場合や、その状態が3日以上続きそうな時は、すぐに医療機関で診察してもらいましょう。
インフルエンザの予防接種で起こる副作用とは?
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インフルエンザの予防接種で、発熱以外で起こる可能性のある副作用として、
以下のものも挙げられます。それでも、やはり全体の5~10%程度の確率のようです。
吐き気、嘔吐、下痢、腹痛
全身症状の中で、消化器官に関するものです。これらも副作用としても症状ならば2~3日で治まります。消化器官系は脱水症状にならないよう、水分補給を忘れずに!
頭痛、めまい、倦怠感
風邪のような症状に襲われることもあるようですが、安静にして2~3日様子を見て、痛みが辛いようなら解熱鎮痛剤を用いることも可能です。
患部の腫れ
注射した部位が痒かったり、腫れてしまったり、蕁麻疹や湿疹のようになることもあります。軽いものなら10~20%程度あると言われています。
小さなお子さんに出やすい副作用
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お子さんに、予防接種の副作用が出た場合、まだまだその辛い症状を上手に伝えることができないことが多いですよね。
予防接種後は特に下記のような症状が出ていないか、注意してあげてください。
予防接種後に出る可能性のある副作用
- 顔がむくむ
- 風邪のように鼻水が増える
- 湿疹になっていなくても患部を痒がる
- 食欲がなくなる
お子さんの場合、免疫をつけるために、2回接種することがありますが、副作用がでなかったとしても、リスクを避けるために、できるだけ反対の腕にするか、部位をずらして接種するようにしてあげましょう。
インフルエンザの予防接種で副作用が出ると、インフルエンザに罹ってしまったのではないかと心配されるママさんも多いようですが、あくまでも免疫をつけるために、体が戦っている状態なので、2~3日すれば、自然に落ち着いてきます。
とは言っても、副作用とは明らかに違う症状であれば、迷わず医療機関を受診してくださいね。
予防接種の副作用が現れるのはいつ頃?
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インフルエンザの予防接種を受けてから、上記のような副作用が現れるのはいつ頃でしょうか?
副作用として、発熱や腫れ、吐き気や下痢などが起こる場合、接種後24時間以内と言われています。
また、まれに、予防接種によるアナフィラキシー反応を起こすことがありますが、その場合は、予防接種後30分以内に異変が起きますので、特にお子さんが接種した時は、30分程度は病院内で様子をみるようにしましょう。
特に初めての予防接種だと、びっくりしてしまうお子さんもいますよね。
大泣きしている場合など、落ち着かせる意味でも、様子を見る時間は大切です。
院内にいれば、万が一の対応もすぐにできるので、安心ですよね。
インフルエンザの予防接種後の過ごし方
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インフルエンザの予防接種でも、副作用が必ず現れるというわけではないので、あまり神経質になることはないと思います。
ただ、小さなお子さんがインフルエンザの予防接種をした後は、いくつか注意点があります。
- 接種した患部をいじったりしな
- 激しい運動は避ける
- 幼稚園や保育園などにも伝えておく
1や2の場合は、自宅でママが気を付けてあげれば安心ですが、3の場合は、先生たちに伝えておけば、何か異常があっても連絡がスムーズにいきますよ。
昔は、注射したあとはお風呂に入ることは禁止されていました。これはあくまでも、昔の衛生状態が今のようによくない時代があったからだけです。
ですから、発熱さえなければ、接種当日でも入浴は可能です。ただ、できれば、接種した患部はこすったり、刺激を与えたりしないように注意はしてください。
おわりに
小さい子供と高齢の方は、やはり予防接種の副作用より、インフルエンザに罹ってしまう方が、重症化してしまうケースがあるようです。
大人でも免疫力が下がっていると、途端にウイルスにやられてしまいます。
でも、インフルエンザを防ぐには、一番は免疫力を下げないように、ウイルスと戦う体つくりが大切だと思っています。
手洗い、うがい、加湿、規則正しい生活と、適度な運動、後は笑顔で過ごすことも大事なのではと、個人的には思っています。
予防接種の副作用のことも、しっかり把握して、いつもと様子が違うぞと思ったら、あわてずに対処できるようにしておきましょう。