最近、季節に関係なく、いろいろな食材が通年でスーパーに並ぶようになりました。外国の珍しい野菜や果物なども、それほど目新しく感じなくなってきましたよね。
栽培技術や、流通の進歩のおかげとも言えますが、それぞれの季節を感じられるものや、今だけだ!と思って食べられるものは、やはり四季のある日本では大切にしていきたいものです。
春は、長かった寒い冬の終わりを告げる季節でもあり、新しい始まりの季節とも言えます。
芽吹いてくるものの生命力を感じる季節だと思いませんか?
春の訪れを感じる野菜と言えば、菜の花です。
目で見て楽しむもの、あるいはオイルが取れるものと思っている人も少なくないかもしれませんが、最近では春の食材といえば、菜の花が定番になるほど、スーパーでも見かけます。
今回は、美味しくいただくための菜の花レシピを紹介したいと思います。
菜の花と言えば、いくつかのおすすめレシピもありますが、そんな時の下処理が分からないという方のためにも、あわせてお伝えしますね。
菜の花の下処理は面倒?!
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菜の花は、ゆでて使う場合と、そのままゆでずに炒めたり、揚げたりする場合があります。
そのまま使用する時は、あまり問題はありませんが、ゆでて使う場合は、そのゆで方がやや難しいと言われています。
ホウレンソウなどの青物野菜と比べて、茎が太いので、ゆで時間を間違うと美味しさも半減してしまいます。
スーパーなどで売られている菜の花には、「つぼみ付」と「茎と葉のみ」の2種類があります。
ゆで方としては、基本的に一緒ですが、ポイントとして、つぼみの部分と茎の部分は太さが違うため、時間差でゆでることが大切になります。
茎の太さに注目して時のゆで時間の目安は
- 茎の太さが12mm程度なら1分半
- 茎の太さが5~6mm程度なら30秒
その間は太さに応じて、15秒ほど増減していくと考えると分かりやすいかなと思います。
ゆでる基本は、たっぷりのお湯と一つまみのお塩です。これは、青物野菜と同じですよね。
ゆであがりは冷水に落として、しゃっきと仕上げましょう。使用する時は、水気をしっかりしぼります。
菜の花のてんぷらはおいしい?!
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菜の花の独特の「苦み」は、実は油との相性がとってもよいのです。てんぷらにすることで、苦みが弱くなるとともに、甘みが出てくるのです。
サクサクに仕上げることで、触感も楽しめます。天つゆではなく、カレー塩などで味付けすると、また違った美味しさになります。
てんぷらの時は、下ゆでなしで大丈夫です。
良く洗って、葉付きのものは広げて薄くてんぷら粉をつけることで、よりサクッとした味わいになりますよ。
菜の花のレシピバリエーションはある?
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菜の花は炒め物などでも手軽に使えますが、下ゆでしたときは、おひたしや辛し和えなども人気のあるレシピです。
辛し和えなどは、作り置きのできる1品なので、箸休めや彩のおかずにもなりますよ。
最近では苦みを活かして、パスタの具材でも人気があります。オリーブオイルやニンニクベーコンといった食材とも合うので、ペペロンチーノ風にしたり、ホウレンソウとベーコンパスタのホウレンソウの代わりにもなります。
マヨネーズで和えて、サラダ風にしたり、キノコと和えたりすることもできるので、苦みを気にせずに、春色を取り入れる気持ちで、バリエーションを広げてみませんか?
おわりに
私は、比較的「苦み」のある食材が好きなので、春の食材が、スーパーに並びだすと、ちょっとウキウキしてきます。
子供の頃は苦手だった、あの味がおいしく感じられるようになった時、『大人になったな~』なんて考えていましたね。
苦みというか、えぐみは何だか植物の力強さを感じるので、勝手にパワーフードだ!なんて思ってしまいます。
それぞれの季節の旬のものを味わうことは、楽しみであり、大切なことと改めて感じてしまいます。