今回は、妊娠中の食べ物や飲み物で注意が必要なもの、ダメなものを一覧にして紹介します。
ダメなものといっても、タバコやお酒のように一切口にしてはいけないものから、調理法を工夫すればOKなもの、食べすぎなければ大丈夫なものまであります。
というか、絶対ダメなのは、タバコとお酒くらいです。普段の食生活もですが、妊娠中は特にいろんなものをバランス良く食べることが大切ですから、ここにリストアップされているからといって、神経質に避けるのではなく、過剰摂取に注意して、必要な栄養はきちんと摂るようにしたいですね。
やっぱりダメ!お酒とタバコ
いうまでもありませんが、タバコはダメです。ママ自身が吸っていなくても、受動喫煙しただけで赤ちゃんの栄養不足につながります。無事に生まれた後も乳幼児期の突然死のリスクが高まるので、妊娠中は喫煙所に近寄らないようにしましょう。
同じくお酒も厳禁です。「ちょっとビール1杯だけなら」もダメです。少量のアルコールでも赤ちゃんの脳の障害につながります。ただ、妊娠のごく初期の段階では赤ちゃんに影響しないので、妊娠に気付く前のお酒は気に病まないで大丈夫です。
生ものは食中毒に注意
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次は、サルモネラ菌、リステリア菌、トキソプラズマなどが付着している食材について説明します。
ママが食中毒になると、母子感染のおそれがあるだけでなく、ママの下痢や嘔吐から流産・死産につながる可能性があります。
では、こうした食中毒を避けるにはどうしたら良いのでしょう。注意事項を3点、紹介しますね。
肉と卵は加熱する
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肉はよく焼くこと。妊娠中は、レアステーキもNGですし、生ハムも加熱されていないので避けましょう。卵かけごはんも美味しいですが、生卵も、赤ちゃんが無事に生まれてからにしましょうね。
お寿司は、新鮮なものなら大丈夫ですから、信頼できるお店を選びましょう。でも、牡蠣だけは避けるか加熱調理するのが無難です。毎年ノロウイルス感染者のニュースをよく見ますよね。激しい下痢・嘔吐を伴う食中毒は、子宮の収縮につながり、流産につながってしまいます。
生野菜は流水でよく洗う
生野菜。これは盲点だったのではないでしょうか。特に注意が必要とされるのが、輸入野菜のスプラウト。サルモネラ菌が付いている可能性があります。流水でよく洗うか、加熱しましょう。
ちなみに、日本国内で生産された野菜で食中毒が疑われる事例はないので、国産品を買うと安心ですね。
チーズは「プロセスチーズ」を選ぶ
これも、あまり知られていないと思います。チーズのパッケージをよく見ると「ナチュラルチーズ」または「プロセスチーズ」と表示があるのですが、ナチュラルチーズは生産過程で加熱されていないもの、プロセスチーズは加熱されたものになります。
よって、プロセスチーズなら安心です。
栄養価は高いけど、食べすぎ注意
はじめにもいいましたが、いろんなものをバランス良く食べるのが大切です。中でも、特に食べ過ぎてはいけないものを2つ紹介します。
大型の魚
サンマやアジなど小型の魚は大丈夫ですが、食物連鎖の上位にいるカジキやマグロの体内には、水銀が多く蓄積されています。赤ちゃんは水銀の影響を受けやすいので、小型の魚を食べるか、食べる回数を週1回に減らしましょう。
レバーとウナギ
レバーもウナギも滋養があって妊婦さんに良さそうですが、これらに多く含まれるビタミンAは、摂りすぎると赤ちゃんの奇形のリスクが高まります。
1日の摂取上限は2,700μgREなので、レバーだったら小皿にちょっと、ウナギなら1切れくらいにしましょう。
コーヒーは?牛乳は?
妊娠中にカフェインを摂ると流産するとか、牛乳を飲むと赤ちゃんがアレルギー体質になるとか、皆さんも耳にしたことがあるかと思います。本当なのでしょうか。
カフェイン気にしてますか?
最近、「妊婦さんに」なんて、カフェインレスのコーヒーをよく見かけますが、正直なところカフェインって、コーヒーだけではなく、紅茶や緑茶にも入っているから気にしていたらキリがないし、ストレス溜まりそうですよね。
妊娠中のカフェインの1日の摂取上限は100mgで、レギュラーコーヒーなら1杯、インスタントコーヒーなら2杯、紅茶・緑茶・ウーロン茶は3杯が目安です。
また、メーカーや種類にもよりますが、栄養ドリンク剤やコーラにも含まれているので、飲む前に成分表をチェックしましょう。
逆に、カフェインがほとんど含まれないのは、麦茶やタンポポ茶です。麦茶なら毎日おいしく飲めますね。
牛乳とアレルギー、関係あるの?
パパとママにアレルギーがない場合、「妊娠中に牛乳を飲んだら赤ちゃんが食物アレルギーになる」といううわさはウソです。
でも、家族に食物アレルギーのある方がいる場合は、気を付けなければいけないのも事実です。牛乳以外にも、小麦粉、ソバ、エビなど色々な食物アレルギーがありますよね。気になる場合は、かかりつけの産婦人科に相談しましょう。
おわりに
今回は、妊娠中の食べ物や飲み物で注意が必要なものをまとめてみました。いかがでしたでしょうか。
「意外と平気なんだな」なんてものから、「知らなかったけれど注意が必要なんだ」というものまで、色々あったのではないでしょうか。調べていて、コーヒー好きな私は、量を抑えればカフェインも大丈夫なのにホッとしました。
大事なのは、食材に火を通すことと、栄養が偏らないようにすること。ぜひ、この記事を参考にして、食生活に役立ててくださいね。