冬になると猛威を振るうのが「ノロウイルス」ですよね。
ノロウイルスが発見されたのは、40年以上前のアメリカですが、現在でも予防法や、ワクチンが開発されていないため、もし罹患しても、その症状を緩和する対処療法をすることしかできません。
小さなお子さんがいると、幼稚園や保育園、学校などで感染してしまうことが多く心配ですよね。
また、高齢者と同居している時なども、やはり感染すると重症化してしまう可能性があるので、適切な対応が必要になります。
では、体力もあり、免疫力もそれほど落ちていない大人は、ノロウイルスに罹患することはないのでしょうか?
今回は、幼児や子供、高齢者に含まれない大人がノロウイルスに感染することはあるのか?という疑問を解決していきたいと思います。
大人がノロウイルスに感染したとき、どんな症状が出るのでしょうか?その症状は軽いの?嘔吐はないの?といったことをまとめてみました。
ノロウイルスの症状は?
出典:www.npr.org
ノロウイルスは冬に多く発症する、ウイルス性の病気です。
症状では吐き気と下痢になります。特に幼児や小さな子供の場合、感染すると突然吐き気をもよおすことが多いものです。
特に吐き気の症状はなくても、下痢があると、ただの胃腸炎や下痢を伴う風邪と診断されてしまうこともあります。
ただ、普通の下痢と違って、便の症状が白っぽい・水っぽい・生臭いといった状態であれば、ノロウイルスの可能性が高くなります。
また、ノロウイルスが潜伏期間中であれば、風邪の症状にも似た状態になることが多いので、二次感染を防ぐ意味でも、早めの対策が必要になります。
大人のノロウイルスの症状は?
出典:www.express.co.uk
幼児や高齢者のように体力や免疫力の下がっている人が、ノロウイルスにかかった場合、激しい下痢や嘔吐になり、ウイルスが完全に体外に排出されるまでその状態は辛いものです。
でも、ある程度体力や免疫力がある大人が感染した場合は、その症状はどのようなものになるのでしょうか。
- 体がだるい
- お腹がゆるい、ゴロゴロ感といった違和感がある
- 微熱が続く
症状が軽い場合のノロウイルスは、このように「風邪の初期症状かな?」と思うようなものがあります。
普段から免疫力をしっかり強化しておくことで、ノロウイルスに感染しても症状の出方に差が出てくるようです。
子供や高齢者に比べて、症状が軽い場合は、下痢だけで吐き気や嘔吐の症状が全くない場合もあるようです。
大人がノロウイルスにかかったら?
出典:health.usnews.com
吐き気と下痢が同時に来ないので、「ただの風邪かも…」と思っていると、実はノロウイルスだったということは、大人の方には多いかもしれません。
でも、この季節にお腹の調子が悪くなったりしたら、とりあえず、ノロウイルス感染を疑った方がよいでしょう。
自分の症状は軽くても、家族や会社の中で爆発的な感染を招いてしまう二次感染を防ぐという意味では、早めの診断が必要になります。
ただ、ノロウイルスには特効薬も治療薬もまだできていないので、水分補給と安静を心がけるようにしましょう。
おわりに
下痢や嘔吐を伴う、胃腸炎や食中毒は、夏場に傷んだものを口にすることで起こるものというイメージがありました。
温度管理をしっかりして、食材はしっかり火を通すことで、避けられるものと思っていましたが、ウイルス性のものはやはり怖いですね。
幼児や高齢者だけでなく、大人にも感染するよう遺伝子も変化しているタイプのノロウイルスも出てきているようです。
まずは、手洗いうがいをしっかりする、手洗いも衛生的手洗いといった、指の間や手首までもしっかり洗うことが必要です。もし感染したら、二次感染を防ぐようにすることが大切だと思います。