ここ数年は、発酵食品ブームが続いていますよね。
発酵食品といえば、お漬物や味噌・醤油といった調味料から、ご飯のお供の納豆など、日本では古くから身近な食品だったのではないでしょうか。
ヨーグルトやキムチなども日本生まれではないものの、発酵食品としては馴染みがありますよね。
最近では、飲む点滴などと言われて、見直されてきたのが甘酒です。
お正月に初もうで先の神社やお寺で、甘酒がふるまわれているので、体を温めるだけの、子供用の飲み物と思われがちです。
しかし、昔からの正式な飲み方は、夏バテ予防のためだって、知っていましたか?
そんな甘酒は、麹でつくる方法と、もっと手軽に酒粕を使って作る方法があります。
酒粕と言えば、日本酒を作ったときに出る搾りかすなので、冬の鍋物に、たま~に入れるくらいかな…と思われがちです。
実はそれ、本当にもったいないことだったんですよ!
今回は、あまり手を出さない、使い方がよくわからないと思われてしまう酒粕について、調べてみました。
これを読めば、あなたも今日から酒粕を使いたくなるような情報をお届けします。
そのパワーの源と共に、保存方法や賞味期間なども合わせてお伝えしますね!
酒粕のパワーとは?
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酒粕は、季節を問わず、一年中手軽に手に入れることができます。元々は、日本酒造りの工程で、仕込みの時にできるもろみを絞った後で残ってしまう副産物が「酒粕」です。
搾り粕なので、栄養もないのでは?と思われがちですよね。日本酒が出来上がってしまえば、必要がないものですから。
しかし、豆腐作りの過程で出る「おから」も、酒粕と同じようなものですから、おからの栄養素の高さを考えれば、酒粕パワーも相当なものなのです!
酒粕の栄養素は、白米や玄米と比較しても、食物繊維やビタミン類も豊富で、特に妊婦さんに必要な栄養素である葉酸の量も多く含まれています。
栄養素の高さから、近年は健康効果への研究も進み、アレルギー対策やがん抑制効果、生活習慣病や成人病予防への効果が期待されています。
また、健康面だけでなく、女性にとっても嬉しい美容への効果が期待できるという点も、まさに大注目の食材なのです!
酒粕の使い方は?
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酒粕と言えば、粕汁とか粕漬けかなと思われがちですよね。酒粕も立派な発酵食品ですから、アミノ酸が大変豊富に含まれています。
アミノ酸は、天然だし素材に多く含まれる栄養素と組み合わせれば、「うまみ」がぐんと増すんですよ!
ですから、お塩やお醤油のように、調味料として、ちょこちょこ使うことをおススメします。
お味噌汁にちょこっと入れてみたり、からあげの下味をつけるときにちょこっと入れてみたり、手作りドレッシングにちょこっと入れてみたり…。
美容効果を意識した使い方としては、酒粕パックや酒粕化粧水といった手作りコスメが人気です。
どちらも手軽に手に入る材料だけで作れるので、コスパ良く美容効果を得ることが出来そうです。
酒粕で作る甘酒も作り置きできるので、内側からも外側からもアプローチしてみてはいかがでしょうか。
酒粕の保存方法・賞味期間は?
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酒粕は、文字通り「お酒の粕」になりますので、アルコール分が含まれています。そのため、冷蔵保存することで、基本的には賞味期限はありません。
ただし、熟成が進んでいくため、見た目や味がどんどん濃くなっていくことがあります。
冷凍保存していても、冷蔵保存よりはゆっくりとはいえ、やはり熟成はしていきます。
時間と共に風味も変わってきますから、クセがなく、食べやすい期間という点では、冷蔵保存で3か月から6か月がおススメです。
保存方法としては、使いやすい量に小分けして、ラップでしっかり包み、ジップ付きの袋に入れて冷蔵しておきましょう。これは、酒粕の乾燥を防ぎますので、風味良く保存できます。
通常より長く保存したいときは、最初から冷凍保存が適していますよ。
おわりに
乾燥麹を使って、塩麹や醤油?などを作っていますが、本当に手軽に作れて、重宝しています。
和食が世界的に注目されるようになったのも、発酵食品のおかげではないかと、ひそかに思っています。
酒粕もそのパワーのすごさに驚きましたが、手軽に使える点では積極的に取り入れたい食材NO1ではないでしょうか!
古来より使い続けている酒粕パワーを、一時のブームで終わらせないよう、子供たちにも伝えたいなと思っています!