今日は秋分の日のお話です。子供のころは、春休み、夏休み、冬休みが待ち遠しく、うきうきしましたよね。それとは別に、時々ぽつんと訪れる祝日も、土日とは違うお得な気分が味わえる大切な日です。
祝日は、基本的には制定された日にちで決まっていますが、週休二日制が定着してきた2000年から、国民の祝日に関する法律の一部改正で、ハッピーマンデーなるものが出現しましたよね。
日にちに関係なく、第○月曜日が祝日になるので、何だか、どの月曜日が何の祝日かわからなくなりそう、という大人も多いはず。日にちが変わることで、祝日の本来の意味がなくなってしまいそうです。
そんな中で、法律改正に関係なく、時々日にちが動いてしまう、ちょっと変わり種の祝日があるのを知っていましたか?
それが、春分の日と秋分の日です。このふたつは、その年によって、日にちのずれが生じているのです。
今年は梅雨明けが遅く、酷暑といえるほど暑い夏ですが、それでも、秋の訪れは確実に少しずつ気配を感じさせてくれています。今回は、これから訪れる秋分の日にスポットを当てたいと思います。
[today_date]年の秋分の日はいつ?どうやって日にちを決めているの?どうして秋分の日が祝日になったの?など、あれ?そういえば意味もよくわからない!といった疑問を解決する話題を集めてみました。
「秋分の日」トリビア
建国記念日とか、勤労感謝の日とか、祝日についた名前から、私たちは「こんな日なんだろうな」と想像しますよね。
では、「秋分の日」と聞くと、どんな意味があるのか、意外にすらすら出てくる人の方が少ないように感じます。中には、「あれ?祝日だったっけ?」なんていうくらい、名前は知っているものの、中身は知られていません。
せっかくの祝日です。なぜ、この日が制定されたのか、しっかり意識してみてはいかがでしょうか。
[today_date]年の秋分の日はいつ?
秋分の日って、いつかご存知ですか?
そう思ったあなた! はい!どちらも正解です。
実は秋分の日は、毎年決まった日ではありません。
[today_date]年の秋分の日は9月23日です。
[insert_php]echo date(“Y”, strtotime(“+1 year” ));[/insert_php]年の秋分の日も9月23日です。
このように、秋分の日はだいたい9月23日前後にはなりますが、毎年同じとは限らないのです。
秋分の日はどうやって決められるの?
日本の祝日って、政府が法律で定めているものではないの?それなのに、日にちがあいまいなのはどうしてなのでしょう。
秋分の日は1948年に公布・制定された「国民の祝日」です。日にちの決め方は、実は国立天文台作成している「暦象年表」に基づいているのです。
秋分の日は、昼と夜の長さがちょうど同じになる日でもあります。その日にちの計算方法は複雑で、政府が簡単に「この日」と決められるものではありません。
毎年「暦象年表」に基づいて閣議決定された翌年の秋分の日が、2月に正式発表になっているようです。
秋分の日にはどんな願いが込められているの?
秋分の日は昼と夜の長さが同じ日であるのはわかりましたよね。では、その日を秋分の日と制定し、祝日にまでするというのは、どんな思いがあるのでしょうか?
秋分の日は、秋のお彼岸のシーズンに必ずかぶっています。秋分の日をはさんだ7日間は、お彼岸ですので、家族ごとの法事以外でも、お墓参りにいったりしますよね。
仏教の世界では、極楽浄土は西にあると言われています。昼と夜の時間が同じ秋分の日は、太陽は真西に沈んでいきます。その沈む太陽に祈りをささげるのに、この日が最適と言われているのです。
つまりは、お彼岸として、先祖を供養し、今ある生活もすべてご先祖様のおかげであると感謝できる日にしようということで、制定されたのです。
おわりに
2016年から、新しい国民の休日「山の日」が制定されましたよね。土日以外に休日が増えたことは、賛否両論あるかもしれません。大人になれば、「わーいお休みだ~」なんてのんきに過ごせることがない、ということをわかっていますからね。
でも、だからこそ、あえて、秋分の日に思いを馳せながら、ご先祖様に感謝する。今ある幸せをかみしめるという心の余裕を感じることのできる、そんな1日にできれば、明日からも頑張れそうですよね!