「着床出血」とは妊娠超初期症状の1つです。
それでは何が原因で起こるのでしょうか?また、いつ起こるのでしょうか?着床出血の起きる時期と、気になる生理との違いについて詳しくご紹介します!
着床出血の原因は?
「着床出血」とは、受精した卵子が子宮の膜の中に定着することで起こる出血のことです。妊娠の直後にある出血で、内膜の奥深くに入る受精卵や胎盤を作る血管が絨毛膜や子宮の内膜を傷つけて起きる出血と考えられています。
症状は、平均2、3日間の少量の出血のみで痛みはない場合が多いです。中には着床痛というチクチクした痛みがともなう場合もあります。
着床出血が起きる時期は?
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着床出血が起きるのは、受精直後です。つまり、生理予定日の一週間前から生理予定日当日といった生理予定日の近くに起きる出血、ということになります。
受精卵は約一週間をかけて子宮に向かい、定着します。排卵日から計算をすると、ちょうど生理予定日の一週間前という計算になるわけです。
この「着床出血の起こる時期」が、生理との違いを難しくしている原因ですね。
着床出血と生理の違いとは?
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着床出血は、生理と同じくらいの時期に起こる子宮からの出血のため、生理と間違いやすいといった特徴があります。
そこで、生理との違いを見分ける方法ですが、どのくらいの出血量があったかと、どのくらいの期間の出血があったかで見分けます。
まず出血の量は、個人差はありますが一般的に生理に比べてとても少量です。体験談を聞くと、普段の生理に比べて水っぽかったり、茶オリのようであったり、そしてふいた時にトイレットペーパーにつく程度の少量であったり、なんとなくいつもと違う色や出血の仕方であることが多いです。
こちらも個人差がありますので一概には言えませんが、とても出血量が少ないため、期間も短い方で1日から2,3日で終わることが多いでしょう。
「短い期間で終わる、極々少量の出血」というのが着床出血と生理との違いで、見分ける方法になります。
また出血以外の吐き気や胸のハリ、食欲の増加など妊娠超初期症状に気付き、「あれが着床出血だったんだ」と後から気付く方も多いようです。
着床出血以外の妊娠超初期症状は?
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なかなか、着床出血だけを妊娠の決め手にするのは難しいと思います。そこで、着床出血以外の妊娠の兆候を妊婦さんの体験談から集めてみました。
- 吐き気
- 強烈な眠気・だるさ
- 頭痛
- 腰痛・腹痛
- 胸やおなかが張る
- においに敏感になる
- 食欲の増加
こうした妊娠の兆候を「もしかして?」と、早めにキャッチすることで、お腹の赤ちゃんによくないお酒やカフェインの入った飲み物、また薬の服用なども避けることができます。
妊活中は、出来るだけ体調の変化に敏感でいたいものですね。
おわりに
着床出血のように見える出血があっても、必ず妊娠しているとは限りませんし、逆に着床出血がなくても妊娠していることがあります。
生理と間違って気付かない妊婦さんが多いことも特徴ですので、実際にはもう少し確率は高いかもしれませんが、妊娠時に着床出血があるのは50人に1人程度とも言われています。
また、一週間たてば妊娠検査ができる時期になりますが、いつもと違う体調や出血は、着床出血だけでなく子宮外妊娠や切迫流産の可能性もありますし、さらに婦人科系の疾患である可能性もあります。
出血が長引くようであったり、何か他に気になることがある場合には一週間を待たず、早めに婦人科の診療を受けるようにしましょう。