子供が爪を噛む癖があって困っているという話はよく聞きます。子供の爪がガタガタになっているのに気付いて、驚いてやめさせようとするけれど、どうやめさせて良いのか迷ってしまいますよね。
今回は、そんな子供の爪噛みの原因や、治し方、防止法について調べてみました。これを参考に子供と向き合ってみてください。
子供の爪噛みの症状について
子供の爪噛みは、爪の白い部分が伸びてくると、その部分を噛むケースが多いようです。
それが進行すると、白い部分だけでなく、指の爪が短くなるまで噛んだり、指先の皮膚まで噛んだり、足の爪まで噛むというケースまであります。
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このような行為を行っていると、爪の形がガタガタになり、爪の周りの薄皮が剥ける、また深爪になり、バイ菌が入って炎症を起こしてしまう場合もあります。
なぜ?爪噛みの原因は?
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子供の爪噛みは、専門的には「神経性習癖」(しんけいせいしゅうへき)と呼ばれていて、4~5歳ころから学童期に多くみられるようです。
その原因は、ストレスであるとされています。愛情不足や、欲求不満などがストレスとなり、爪噛みを行って、そのストレスをやわらげています。これは一種の自傷行為ともいわれています。
赤ちゃんが指をしゃぶるのと同じ感覚で、爪を噛み、精神の安定を保っているようです。
子供は、なかなか自分が抱えている問題を上手く話したり、自分で解決したりということが難しいため、我慢をして一人でストレスを溜め込んでいる場合が多いんですね。
子供のストレスは、親との関係や、幼稚園・保育園での友達とのトラブル、兄弟との関係などさまざまな要因から発生しているそうです。
爪噛みの治し方について
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子供は、主にストレスが原因で爪を噛んでいるため、その行為を怒るのはNGです。より子供がストレスを感じてしまい、今度は見つからない所に隠れて、爪を噛むということもあるようです。
まずは、その爪噛み行為を注意するより、ストレスの原因を取り除くことで、自然と爪噛みがおさまることも結構あるようです。
また、ストレスが原因ではなく単に伸びた爪が気になっている場合や、友達の真似をして癖になってしまったということもあるようです。
そのような場合、注意されると余計に意識してエスカレートする場合もあるとか。ストレスが原因の場合も、そうでない場合も、「叱らない」で対処するということを心がけましょう。
では、具体的な治し方について見ていきましょう。
子供のストレスの原因を探す
まずは、子供がストレスに感じていることがないか探してみましょう。そのためには、まず話しやすい環境をつくってあげることが大切です。
子供の好きなおやつを用意して、いろいろと話を聞いてみましょう。その中でさりげなく「幼稚園は楽しい?」「お友達と仲良くできてる?」など聞いてみましょう。
ママに話を聞いてもらうだけで、ストレスが軽減することもありますし、またそのストレスの原因がわかると、一緒に解決できるように考えることもできます。
子供がうまく話せない場合もありますが、あせらずに時間をかけることも大切です。ママが忙しそうにしていたりすると、子供も話しづらく感じるものです。
スキンシップをする
膝の上に座らせる、一緒にお風呂に入るなど毎日少しずつでも子供とコミュニケーションをとって、スキンシップをとする時間をつくるようにしてみましょう。
愛情不足を感じている子供には、「あなたが大好き」「とても大切」などの言葉をかけてあげることも大切です。
スキンシップをしているときは、子供もリラックスして、自分からも話しやすくなります。そんな時にはゆっくりと話を聞いてあげましょう。
爪を噛むのが良くないと理解させる
「指や爪にはバイ菌がいっぱいで、爪をかじったらお腹の中まで入ってお腹が痛くなるよ」
「爪さんイタイって泣いてるんだよ。イタイの嫌だよね。かわいそうだからやめてあげてね」
「爪の間にバイ菌が入ると、爪をはがしてイタイ手術をしなければならないんだよ」
など、衛生面からも爪噛みの怖さを教えましょう。また、物理的に絆創膏で爪を覆ってしまって爪噛みを防ぐ方法もあるようです。
噛み癖に気付かせる
子供が爪を噛んでいること気付いたら、そばに近寄って、話をしながらそっと手を口から離しましょう。それを繰り返すことで改善することがあるようです。
また「テレビに○○ちゃんが出てるよ」など、他のことに気をそらせてやめさせるのも良いでしょう。
爪噛み防止の薬を塗る
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バイターストップという薬は、人体に影響のない、苦み成分が入った薬です。これを爪に塗っておくと、噛むととても苦いので爪噛み防止になるというもの。ママたちのクチコミでも話題の商品です。
特に女の子の場合だと、マニキュアを塗ってあげるようにすると喜んで塗ってくれるようです。
口に入ると結構苦いようなので、びっくりしてしまう子もいるようですが、効果は大きいようです。
大人になっても爪噛みの癖が抜けないという人もいますので、何とか子供のうちに癖がなくなるようにしておきたいものです。
まとめ
子供の爪噛みは意外にもよくある問題で、そのことで悩む親御さんはたくさんいらっしゃるんですね。
子供のストレスが原因だったということになると、親としては不安になってしまいそうですが、それに気づいたことで行動に移せるので、自分たちに責任を感じて責める必要はないでしょう。
子供の爪噛みがあったら、叱らずにまずその原因を探りましょう。ストレスになっていることはないか、スキンシップは足りているかなど顧みてみましょう。
爪噛みは子供からの何らかのSOSです。しっかりと子供と向き合う時間を増やして、爪噛み癖をやめられるよう対処してあげましょう。