夏になると、花火大会やお祭りなどで浴衣を着てお出かけし、夏の気分を存分に味わいますが、暑くてムシムシする季節ですので浴衣はどうしても汗で汚れてしまいます。
そういう場合放置しておくと汗ジミが気になったり、着たあとのお手入れはどうしたらいいのか気にされて見える方は多いと思います。
というわけで、今回は着た浴衣のクリーニングについて、クリーニングした場合はどれくらいかかるのか?などをまとめました!
どのような浴衣をクリーニングに出したら良いの?
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浴衣は、多くが綿、ポリエステル、麻で出来ていて、手洗いや洗濯機等自宅で洗うことも可能です。ではどのような場合にクリーニングに出せば良いのでしょうか?
手縫いのもの
浴衣には浴衣特有の作り方があります。「きせ」と言って、縫い糸が見えないように縫い合わせ部分に1?2ミリ布をかぶせたような状態にしています。値段が高いものや手縫いのものには、この「きせ」がかかっています。自宅で洗った後、アイロン等できれいに「きせ」を出すのは難しいかもしれません。
またクリーニング店に出す場合でも、機械プレスなどで「きせ」がなくなってしまう場合があります。一度なくなった「きせ」を戻すのはかなり難しいことですので、クリーンニングの際にはこの点を注意してもらうことが大切です。
絞り柄
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絞り柄にはシボと呼ばれる凹凸があり、この柄をきれいにキープし続けるためには、プロにお任せするのが良いかもしれません。
またクリーニングの際にも、絞りの柄をきっちりプレスしてしまうと柄が伸びてしまいますので、「きせ」同様、一つ一つ仕上げてくれるところに出すのが安心かと思います。
ラメ使い
ラメ使いの浴衣も最近よく見られますが、これもクリーニングの際には注意が必要です。自宅で普通に洗ってしまうと、ラメが剥離してしまう恐れがあります。これもプロにお任せした方が良いアイテムの一つです。
藍染め
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藍染めは色落ちがするため、自宅で洗濯してしまうと色移りしてしまい、他の衣服をダメにしてしまう可能性があります。注意して自分で洗うのももちろん良いのですが、クリーニング店にお任せした方が安心かもしれません。
クリーニングの料金と日数
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料金
クリーニング料金ですが、店によってかなりばらつきがあり、だいたい1000円?2500円と言われています。一つ一つ仕上げる個人経営のクリーニング店は高くなる傾向にあります。またチェーン店でも和服対応の場合は、通常の料金よりも高くなります。
もちろん安いところでも対応してくれるところもあるかとは思いますので、クリーニングに出すときにお話ししてみてください。
日数
一般的には一週間程度で仕上がります。一般の洋服に比べて幾分長くかかります。ただし、汚れ具合や、そのお店の混み具合にもよりますので、大事な日に浴衣が間に合わないという悲劇を招かないように、余裕を持ってクリーニングに出すようにしましょう。
自宅で洗う
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木綿、ポリエステル、麻などの素材で、洗濯表示に手洗いや洗濯機洗いが可能と書いてある場合、また、最初から「きせ」のない浴衣は、自宅でも洗うことが可能です。浴衣洗いの基本は手洗いですので、おしゃれ着洗い用の洗剤でつけ置き洗いするのがよいでしょう。
洗い後はきれいに伸ばして型崩れしないようにして、風通しのよいところに干してください。シワにならないようにきれいに干しますと、その後のアイロンの手間がかなり省けます。
浴衣は大きいので、手洗いには場所と労力を要しますが、可能な場合は是非チャレンジしてみてください。
その他の小物のお手入れ
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帯
帯は直接肌に触れるものではないため、浴衣に比べて汚れることは少ないため、シミがつかない場合は、軽く拭く程度で大丈夫です。シミがついた場合、シワ加工してある兵児帯は、クリーニング店に出した方が良いかと思います。自宅で何度も洗っているうちにシワが伸びてしまうからです。
作り帯は、巻く部分は手洗いで対応できますが、飾り部分は洗うとのりがとれ型崩れしてしまうため、拭くだけにしましょう。
下駄
白木や桐の下駄は、乾いた布で拭いて、風通しの良いとことで乾燥させましょう。湿った布で拭くのは厳禁です。
塗りの下駄は水拭きできますので、水拭きして汚れを落とした後に乾いた布で拭いて、その後に風通しの良いところで乾かしましょう。
おわりに
浴衣は決して値段の安いものではありませんし、また一年のうちで着用できる期間も長くはありません。
だからこそ、着て思い出を作ったあとは、しっかりお手入れを行い、美しい状態をできるだけ保つようにしたいものですね♪