今年ももうすぐ仙台七夕祭りの季節がやってきました。この季節がやってくると夏が来たな~と思いますよね。ところで、仙台七夕祭りとはどんなお祭りかを知っていますか?
今回は意外と知らない仙台七夕祭りの由来についてや、気になる2016年の花火大会の日程や場所についてご紹介します!
七夕の由来
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その昔中国に、織女(しょくじょ)という娘がいました。手芸にすぐれ、機織が巧みで父も自慢の娘でした。年頃になって、牽牛(けんぎゅう)という婿を迎えることに。
それ以来、手芸をおろそかにするばかりか、機織も怠けだしてしまいました。その様子に父は怒り、牽牛を銀河の対岸に別居させたのです。
そして、年に一度の七月七日の夕べだけ会えることが許されたのです。それ以来、牽牛は七月七日になると銀河に渡って織女に会いに行きました。
この伝説から、七月七日に牽牛と織女の星を祀って、技芸の上達を祈る乞巧奠(きっこうでん)という行事がおこなわれるようになりました。
日本の七夕祭りは、この星祭りに由来します。仙台で七夕祭が始まったのは、伊達政宗時代といわれています。
仙台七夕祭りの起こりについて
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江戸初期の仙台藩主・伊達政宗が詠んだ、七夕に関する和歌が8首残っていることから、この時からすでに七夕の行事が行われていたとされています。
七夕まつりは旧暦7月7日の行事であり、仙台でも7月7日に行われていました。そして8日の朝に飾り物を川に流していました。
しかし、第7代伊達重村公(徹山公)の頃からは、一日繰上げて行われるようになった様子が文献に残っています。
仙台では、七夕の笹のついた竹を、小枝を落として飾りのついたまま7日朝に広瀬川に笹を流しました。この日を七日浴や七日盆といい、盆祭に入る準備をする日だったといわれています。
維新後~現在の七夕祭り
維新の変革とともに、全国的に七夕祭りはあまり行われなくなりました。第1次世界大戦後からも、ますます減る一方だったとか。
ところが昭和2年に、不景気を吹き飛ばそうと、商家の有志達が七夕飾りを復活させたのです。
翌昭和3年には、旧暦ではなく、新暦日付の月遅れの8月6日、7日、8日の3日間にわたり開催。飾りつけコンクールも行われ、交通制限が行われるほど混雑したとされています。
終戦の翌昭和21年、焼けた跡に52本の竹飾りが立てられ、昭和22年には、5000本の竹飾りが七色のアーチをつくりました。
それから商店街が七夕隆盛に尽力し、年々華やかなものへ。そして現在では、日本一のスケールを誇る七夕祭りとなりました。
豪華絢爛な笹飾り
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仙台の七夕祭りといえば、豪華な笹飾りが有名です。これは、祭り前の8月4日に、10m以上の巨大な竹を山から切り出されるそうです。
一本の価格は数十万~数百万円ともいわれますが、飾りの内容は当日まで秘密になっています。
8月6日の朝から飾り付けが行われ、各商店街ごとに審査が行われます。午後には金、銀、銅の各賞が発表されます。
また仙台七夕祭りに欠かせないのが、七つ飾りです。商売繁盛や無病息災などを願って飾られます。七つ飾りは、短冊、紙衣、折鶴、巾着、投網、屑篭、吹き流しです。
今年の仙台七夕祭りの日程は?
毎年約3000もの七夕飾りが飾られ、全体で約200万人もの人たちが訪れます。
今年の開催日は8月6日(土)~8日(月)、仙台市中心部および周辺商店街で行われます。
また祭りの前夜には花火大会も行われ、こちらも人気のイベントです。
七夕飾り以外にも関連イベントがたくさんあります。
【仙台七夕まつりおまつり広場】8月6日~8日
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会場:当台公園市民広場、定禅寺通りグリーンベルト、つなぎ横丁
星のステージエリア・七夕食堂エリア・つなぎ横丁・七夕伝承館エリア・定禅寺通り・七つ飾り体験コーナなどいろんな角度から満喫できそうです。
【瑞鳳殿七夕ナイト】8月6日~8日
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時間:18:00~21:00 会場:瑞鳳殿
仙台藩祖・伊達政宗を祀る霊廟である瑞鳳殿をライトアップ。約1200本の竹灯籠で境内を灯し、幻想的な雰囲気です。
花火大会の概要について
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今年のテーマは「きらめき~笑顔あふれる未来へ~」。約1万6000発が打ち上げられます。
場所/ 西公園付近一帯、広瀬川河川区域及び川内地区
有料席=テーブル席(4名)20000円、テーブル席(2名)10000円、イス席(1名)3000円
七夕まつり開催中は道路は大変混雑するため、公共交通機関(地下鉄・バス・タクシー)の利用が推奨されています。
穴場観賞スポット
★広瀬通り・西公園通り
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大通りは、花火の時間帯は通行止めとなり歩行者天国に。レジャーシートを敷いて、大通りの上で花火を観ることができます。
★青葉山公園
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会場から少し離れますが、公園内にはトイレもあるため、子ども連れでも安心です。
★宮城県庁展望ホール
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こちらも、メイン会場からはちょっと距離がありますが、宮城県庁の18階展望台も開放されています。街並みも眺めることができる穴場スポットです。
★仙台国際センター
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仙台国際センターの南側の道路沿い。公園のようになっているので、ここも穴場です。さらに、仙台国際センターの裏にある仙台市博物館周囲にも広い歩道があり、そこから花火を見ることができます。
まとめ
仙台七夕祭りについて見てきましたが、伊達政宗の時代からある歴史のあるお祭りだということが分かりました。また下火だった時代を経て復活され、ここまで盛大なお祭りにまでなったんですね。歴史を知ってからだと、より感慨深い思いがわいてきますね。
また人気の花火大会も、2015年は約45万人の人出だったということで、今年も多くの人出が見込まれそうです。さらに有料席も用意されているそうなので、特等席で見たい方はぜひ注目してみてください。