今回はさつまいもの保存法を紹介します。学校行事などでお子さんが掘ってきたり、スーパーの安売りでまとめ買いしたりしたさつまいも。意外と冷蔵庫保存はNGでした。となると、切ってからの保存法に悩みます。
この記事では、さつまいもを丸ごと保存する方法はもちろん、切ってからの保存法もしっかり紹介します。ぜひ、参考にしてください。
さつまいもは暑さも寒さも苦手
さつまいもは上手くやれば長期保存が可能な食材です。実際、秋に収穫したものを農家や業者が貯蔵しているため、次の年の収穫時期まで1年前に採れたものが出回っています。
一般家庭で1年もの間保存するのは難しいですが、コツがわかれば1~2カ月くらいなら簡単に保存できます。
知っておいてほしいのは、さつまいもの保存に適した温度は10~15℃くらいで暑いと発芽してし、寒いとゴリゴリになってしまうということ。また、湿気も苦手でカビが生えやすいです。
状況別おすすめの保存法
泥つき、洗ったあと、切ったあとで適した保存方法が異なります。ちなみに、長期保存が可能なのは泥つきで、切ったものは数日が保存の限度なので、掘ったさつまいもは計画的に洗ったり切ったりしましょう。
泥つきは洗っちゃダメ
芋掘りで手に入れたさつまいもは、まずはスコップなどの傷がついていないかチェックし、傷のあるものは早めに食べるようにしましょう。きれいなさつまいもは、数日間陰干しし、泥を手で払ってから新聞紙にくるみ、涼しい部屋で保存します。
水につけるとカビが生えやすくなるため、長期保存したいなら洗わないことが大切です。また、冬場の保存は、家庭では難しいと思います。寒くなる前に食べきりましょう。
冷蔵庫保存はNG
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スーパーで買ったさつまいもは洗って泥を落としたものが多いため、長期間の保存は難しく、長くても1カ月くらいが限度でしょう。
保存は、ビニル袋から出して新聞紙でくるみ、泥つき同様に涼しい部屋で保管します。新聞紙は湿気を防ぐ目的で使います。
まとめて切るのは避けた方がいいかも
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時短調理のために、野菜をまとめて切っておく習慣のある方が多いと思いますが、これまで見てきた通り、さつまいもは結構デリケートな食材なので、そういう保存には向きません。切り分けてしまったら、持って2~3日だと思ってください。
1本使いきれないときには、使う分だけ切ったあとで洗うようにしましょう。残す分は断面にラップし、全体を新聞紙で包んで常温保存します。これも1週間で食べきるのをおすすめします。
切り分けてから食べきれないことに気付いた場合には、水を張った保存容器に入れて冷蔵庫で保管します。これで、保存できないことはありませんが、味は落ちます。
スープやお菓子に使うなら冷凍保存も
食材の長期保存といえば冷凍庫を思い浮かべる方も多いと思いますが、さつまいもを焼き芋や大学芋など形を残したままの調理に使うには、向きません。ネットの情報を見てやったことがありますが、食感が不味くて食べられませんでした…
ただ、潰してポテトサラダにしたり、ポタージュスープにしたり、スイートポテトを作ったり、そういう用途に使うなら、冷凍保存はアリです。
冷凍のやり方は、大きさをそろえて角切りにし、蒸して粗熱をとってから、冷凍可能な容器に並べて冷凍しましょう。解凍時は自然解凍より加熱した方が美味しく食べられると思います。
おわりに
さつまいもの保存方法を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
わたしの子どもの頃は、田舎だったので庭で祖母がさつまいもを育て、わたしが学校行事で持ち帰り、さらに近所の人からお裾分けで頂いて家中さつまいも…なんてこともありました。今の季節、こんな家庭も多いでしょう。
長年家庭菜園をやっている人に聞いてみても、さつまいもは育てやすいけど保存が難しいといいます。
せっかくの秋の味覚ですから、沢山あるさつまいもを美味しく食べきるためには泥つきならよく干す、そうでない場合は冷凍して潰す料理に使うことを考えましょう。